11月17日(土)、東京の新宿にて「Onion Games 公式飲み会」が開催されました。
これは、Onion Gamesが先日リリースしたNintendo Switch『BLACK BIRD』の「完成記念の打ち上げパーティー」というサブタイトルがつけられたイベントで、『BLACK BIRD』開発スタッフはじめ、事前にチケットを購入したファンの皆さん・メディア総勢100名以上が集まった盛大な“飲み会”でした。
50人以上のファンたちに囲まれてまったりと
2時間半のパーティータイムは、その大部分が「大懇親会」でした。木村さんをはじめ、ニンドリ10月号の『BLACK BIRD』インタビューにもご登場いただいた倉島一幸さん(ピクセルアート)や大久保タクマさん(リードプログラマー)などなど、開発スタッフのみなさんがテーブルを回り、ファンのみなさんと大いに語らっていました。
ファンと開発者がこんなに近いイベントは、そうそうないかもしれません。
音楽が先かゲームが先か。 その謎が解けた(?)開発秘話
『BLACK BIRD』をすでにプレイしている人は、何度か遊んでいると自然にBGMのフレーズを覚えているのではないでしょうか? 曲がいいからというのもありますけど、曲の特定のフレーズに合わせて敵がぽっぽっぽっと出現するのが理由だと思います。
この仕組みがプレイヤーにどう影響するかというと、曲を聞けばいつ、どんな敵が出現するかタイミングがつかめるようになるんです。
音楽がプレイヤーの操作・戦略に直接関わるような本作がどのように生まれたのか。ディレクターの木村さんとBGM担当の谷口博史さん、それとSE担当の杉山圭一さんが開発秘話を教えてくれました。
制作過程の話題はニンドリ10月号でも触れていましたが、普通の開発とは違って『BLACK BIRD』ではステージ1の背景ができているくらいの段階で音楽を作りはじめたのだとか。
そして、谷口さんから上がってきた音楽に合わせて、敵の出現パターンなどステージ構成を仕上げる。その中で、音楽の変更が必要になったり、何回もやりとりをして調整していく、という工程を経て完成に向かっていったそうです。
木村さんは、プログラマーとBGM担当の間を行ったり来たり。ゲームと音楽をばっちりシンクロさせるために、何度も何度も何度も何度も・・・。
「もうこんな作り方、二度としたくない!」
数々の名作ゲームを生み出してきた木村さんをして、こう言わしめた本作の開発。でも、その甲斐あって『BLACK BIRD』はゲームと音楽がすごいレベルでシンクロ、シューティングの気持ちよさに新鮮な風を起こすことに成功したのでしょう。
それから、谷口さんにお話をうかがったところ、BGMを作る最初の打ち合わせのときから「音楽に合わせて敵を出現させる」仕組みは木村さんからすでに伝えられていて、最初から敵出現を合わせやすいフレーズを考えて入れ込んでいた、と教えてくれました。音楽先行かと思っていたけれど、木村さんの頭には元からシンクロさせる考えがあったわけで・・音楽が先かゲームが先か。ちょっと微妙な判定でゲームが先・・なのかな?
また、SE担当の杉山さんは、音楽やゲームがほぼ完成した状態で開発に参加。「谷口さんの音楽がとても完成されているので、ジャマをしないようなSEに」考えて効果音を入れていったそうです。
SEで印象的なのがボスへ打ち込んだときの音。ボスごとにSEが変わっていて、1面のバルンバルンなら弱点の鼻に弾がヒットすると「ばいんばいん」と、弾力のある音。2面のボスならブリキを叩いたような「カンカン」という音。命中しているのはわかりやすいし、ボスの質感はわかるしと、とても効果的です。それを杉山さんに伝えたところ「バルバルンの打ち込み音は、木村さんとああでもない、こうでもないと、かなり試行錯誤したんですよ」と教えてくれました。
サウンドトラックCD世界最速販売!
会場では、前日に完成したという「BLACK BIRD 公式サウンドトラック」など、『BLACK BIRD』グッズの先行販売も行われました。
ファンのみなさんは、買ったばかりのグッズにサインを入れてもらおうと、開発スタッフさんの前に行列を作ったりして大盛況!
というわけで、誕生して間もない『BLACK BIRD』はすでに多くのみなさんに愛されているんだな、と感じられるイベントでした。女性がとても多かったのが印象的で、シューティングでも性別問わず受け入れられているのはすごい!と思いました。
サントラ&グッズは通販サイトでも販売スタート!
サントラCDほか、『BLACK BIRD』の各種グッズがOnion Gamesの通販サイト「Onion Store – BOOTH」にて販売が始まっています。
サントラはゲーム内の全楽曲+未収録曲も収録。ジャケットは倉島さんの描き下ろし&谷口さんの楽曲解説が載っています。
「BLACK BIRD 開発ノート」はドット絵や開発中のラフ画などが多数掲載。隠しも記された全体マップもあるので、ゲームでランキングを上げるにも役立ちそう!
その他、キーホルダーやポスターなども販売されているので、ぜひチェックを!
ニンテンドードリームでは、倉島一幸さんの描くコミック「倉ドリーム」も連載中です!19年1月号(18年11月21日発売)のネタは『BLACK BIRD』!