初の「ポケモン実写映画」はどのように作られたのか? 『名探偵ピカチュウ』制作報告会見レポート

「ポケモン」初となる実写映画、『名探偵ピカチュウ』の公開が2019年5月に決定しました!

ニンテンドー3DS『名探偵ピカチュウ』を基にした本作。人間の言葉(しかも“おっさん”声)を話すという、これまでのイメージを覆す「名探偵ピカチュウ」が話題になりましたが、実写映画でもゲーム、アニメとは全く異なる新しい「ポケモン」の世界を見せてくれそうです。注目ポイントの1つは、やはりポケモンたちのビジュアル。上のプロモーション映像ではピカチュウのほかプリン、バリヤード、リザードン、ゲッコウガ、フシギダネといったポケモンたちが登場しますが、ゲームで描かれるリアルさとはまた別のベクトルで表現されています。

本作を手掛けるのは、「ダークナイト」「パシフィック・リム」シリーズで有名なレジェンダリー・ピクチャーズ。名探偵ピカチュウを演じるのは「デッドプール」で主演を務めるライアン・レイノルズ。名探偵ピカチュウの相棒、ティム役には「ジュラシック・ワールド/炎の王国」等に出演したハリウッドの新鋭、ジャスティス・スミス。ティムに協力するルーシー役にキャスリン・ニュートン、さらに日本からは渡辺謙さんがヨシダ警部役として登場します。

本日11月29日に行われた制作報告会見では、ジャスティス・スミスさん、キャスリン・ニュートンさん、監督のロブ・レターマンさんが登場。いくつかの質疑応答ののち、日本語吹替でティム役を演じる竹内涼真さんも登壇されました。

左からロブさん、竹内さん、ジャスティスさん、キャスリンさん。

日本に来るのは初めてと語るジャスティスさんは、「日本は両親が出会った場所という縁があるので、この場に来られてうれしく思います」とコメント。キャスリンさんは「こんにちは!」と日本語であいさつ。会見では終始ユーモアを交えたトークで会場を沸かせていました。監督のロブさんは「また東京に来られてうれしく思います。早く映画の本編を日本の皆さん、世界の皆さんに見てもらいたいです」とコメントしました。

『名探偵ピカチュウ』監督&キャストと質疑応答

Q:本作をオファーされた時の心境は?

ロブ 私の子供もゲームにおもちゃ、カードまでたくさん買わせてもらっている「ポケモン」の大ファンなんです。オファーを頂いた時はその場にいた子供は飛び跳ねて喜んでいたので、オファーに「OK!」と答えるのは簡単でした。

ジャスティス オファーを受けた時は1人でニューヨークのレストランにいたので、あまり大きなリアクションはできませんでした(笑)。静かに店を出てから、改めて「やったぜ!」と叫びました。

キャスリン オーディションを受けた時は「ポケモンが登場する作品」ということくらいしか公開されていませんでしたが、ジャスティス、監督とお会いした時にビジュアルなどの情報を見せてもらって、「これは大作なんだ!」という実感が湧きました。いちファンとしても、今までアニメで見ていたポケモンたちが3Dになるということにワクワクしましたし、是非ともこの作品に出演したいと強く思いました。

竹内 本作の予告動画が解禁されたとき、家できょうだいと見ていたんですが、ちょうどその時に日本語吹替のオファーの電話があったんです。最近はあまりドキドキすることがなかったんですが、久々にドキドキしましたね。

Q:ロブ監督にお聞きします。現在編集中との本作ですが、どのような作品になりそうですか?

ロブ 「グッド!」というよりも「アメージング!」な作品になるでしょう。笑い、アドベンチャー、アクション、それに加えて感動の要素も含まれています。ジャスティス演じるティムと名探偵ピカチュウの2人の関係性の移り変わりや、ティムのお父さんに関わる謎解きなど、本当にたくさんの要素が含まれているんです。

Q:初めてプロモーション映像を見た時はどう思われましたか?

竹内 最高ですよ。だって、街中にポケモンがいるんですよ!? リザードンが空を飛んでいるシーンとか、どのようにイメージしながら撮ったのかなと。もうPVは10回以上は見ていますね。

ジャスティス 自分自身が出演していることをすっかり忘れてポケモンに見入ってしまいました。アニメシリーズのポケモンのファンだったので、リザードンのうろこやピカチュウの毛並みなどがフォトリアルに、現実的に描かれているのがすごいなあと。

キャスリン 初めて公開された時はクラスメイトと見ていたんですけど、家に帰って1人で何度も、100回以上も見返しているうちに、なんだか泣けてきてしまいました。それはうれし涙だったんですけど、ジャスティスに「なんで自分は涙を流しているんだろう?」ってついついメールしてしまって。ポケモンのファンとして「ポケモンたちが実写の世界で動いている」という、魔法のような映像に関わることができたからかなと話し合いました。

Q:ポケモンをCGにした狙い、制作上の苦労は?

ロブ 最初の1年間は、株式会社ポケモン、ゲームフリークの皆さんに監修を受けながらそれぞれのポケモンの「らしさ」を表現するため、時間をかけてじっくるとデザインしました。撮影はロンドンに行われたんですけど、天候も含めてとにかく大変でしたね…。実写にアニメーションの要素をうまく融合した新しい作品を作ろうと、いまも東京のホテルで編集作業を進めている最中です。

Q:本作を作るうえで、チャレンジされたことは?

ジャスティス PVにあったバリヤードが登場しているシーンですけど、撮影現場にはランプとスツール、あとは床にバミリ(立ち位置を示す目印)が貼ってあるくらいで、他に何もなかったんです。大勢のカメラとスタッフを前に、何もない場所で演じなければいけなかったのが難しかったですね…。

キャスリン この撮影現場はちょうど見ていて、いったい何をやっているんだろうと思ったんですけど、トレーラーを見たら本当にすばらしいシーンになっていました。ジャスティスは「よくやった!」と思います(笑)。

ジャスティス 自分でも、ここはベストなシーンだと思います。

キャスリン この映画はデジタルではなく、フィルムで撮影されているんです。実写作品をフィルムで撮影するのは時間もかかるし大変なんですけど、監督のこだわりが光っている部分だと思います。

Q:皆さんがいちばん好きなポケモンと、その理由は?

ジャスティス いちばん好きなのはワニノコですね。『ポケモン 金』で最初に手に入れたポケモンなので思い入れが強くて、子供の頃はワニノコのフィギュアをどこへ行くときもいっしょに持っていました。ワニノコ以外だと、2位は同率でゲンガーとフシギダネです。

キャスリン お気に入りはコダックです。この作品でたくさん共演できるシーンがあって嬉しかったです。コダックはすごくいい「聞き手」であると同時に「役者」なんですね。私が役を演じるうえで、たくさん助けてもらいました。今、この場にコダックがいないのが恋しいくらいなので、プレミア上映で早くコダックと会いたいです!

ロブ コダックと答えたいけど、キャスリンに取られてしまったね(笑)。自分も作品を編集しているときなど、悩んだときに頭を抱えるのでコダックと似ているところがあるんです。コダック以外だと、バリヤードかな。

竹内 僕はカイリューですね。ポケモンを遊んでいる方ならわかると思うんですけど、ミニリュウからハクリューに、それからカイリューに進化するまで、コツコツレベルを上げる必要があるんですね。一生懸命育てて、なついてきて…ものすごく強いポケモンになるんですよ!

質疑応答の最後に、今回が声優初挑戦となる竹内さんがティムを演じるうえの心構えをジャスティスさんに尋ねる一幕がありました。「ピカチュウにいいところを全部持ってかれちゃうから、覚悟してね!」と答えるジャスティスさん。「ティムは過去の出来事の影響で、シニカルなキャラクターになっています。最初は名探偵ピカチュウとコンビを組みたがらない、ドライな性格の彼ですが、だんだん仲が深まっていく。この対比があればあるほど面白くなると思います」とアドバイスしました。

最後に、2019年5月の公開に向け、日本中、世界中のファンへのメッセージがキャストの皆さんから述べられ、会見は幕を閉じました。気になるポイント満載の本作、劇場公開を心待ちにしましょう!

映画『名探偵ピカチュウ』ストーリー

かつてはポケモンのことが大好きだったティム。彼の父親・ハリーはポケモンに関わる事件の捜査へ向かったきり、家に戻らなくなってしまう。ティムはいつしかハリーと、ポケモンのことを遠ざけるようになってしまった。

年月が経ち、大人になったティムの元へ、ハリーの同僚だったというヨシダ警部が「お父さんが事故で亡くなった」と連絡してくる。複雑な思いを抱えたまま、人間とポケモンが共存する街・ライムシティへと向かうティム。

ハリーの部屋へ向かったティムは、自分にしか聞こえない人間の言葉を話す名探偵ピカチュウと出会う。かつてハリーの相棒だったと語る名探偵ピカチュウは事故で記憶を失っていたが、1つだけ確信を持っていることがあった。「ハリーはまだ生きている」!

ハリーはなぜ姿を消したのか? ライムシティで起こる事件の謎とは? 2人の新コンビが今、大事件に立ち向かう!

『名探偵ピカチュウ』2019年5月公開
制作:レジェンダリー・ピクチャーズ、ワーナーブラザース、東宝、ポケモン
監督:ロブ・レターマン(「シャーク・テイル」「モンスターVSエイリアンズ」)
脚本:ロブ・レターマン
ニコール・パールマン(「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」)
出演:ライアン・レイノルズ(「デッドプール」シリーズ)
ジャスティス・スミス(「ジュラシック・ワールド/炎の王国」)
キャスリン・ニュートン(「スリー・ビルボード」)
渡辺謙(「GODZILLA」)
ビル・ナイ(「ラブ・アクチュアリー」)
リタ・オラ(「ワイルド・スピード」)
スキ・ウォーターハウス(「マッド・タウン」)

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