開催中の東京ゲームショウ2018(以下 TGS2018)。
ことしは例年以上に、インディーゲームがにぎわっているような…!?
フードコートでバッタリ会った(!?)ライターの平原学さんより、Nintendo Switchで遊べるインディーゲームについてレポート記事を寄稿いただきましたので紹介します!
『DARK SOULS』風カジュアルアクションRPGに学生の卒業制作も!? 筆者が選ぶ注目のSwitchインディーゲーム5選
TGS2018ではなんと、144本ものSwitchタイトルが出展されているそうです。
これはTGS2017での出展タイトルは46本に対し、3倍以上もの差。大手メーカーの大作ソフトはもちろん、インディーゲームコーナーにもSwitch出展タイトルが豊作でしたよ。今回は筆者が会場でプレイした中から、つい熱中してしまった作品を紹介します。
Yuppie Psycho
『Yuppie Psycho』は、日本語版が開発中の海外ホラーアドベンチャーゲーム。レトロ感たっぷりのドット絵ながら、散らばる書類、絡まるコード類、床のシミ、血の滴るような壁の文字など細かく描写された日本風オフィスを舞台にゾクゾクする恐怖の物語が展開していきます。パソコンを起動するためのIDを手に入れるために入った部屋には、椅子にぐるぐる巻きの社員の姿が。「んーっ! んーっ!」と呻く声がリアルで、より恐怖心が駆り立てられます。プレイするにはヘッドホン必須!
東京ダーク
PC用では発売中の『東京ダーク』は、会場ではSwitch実機でプレイ可能でした。アニメ調の横スクロール2Dマップで、女性刑事を主人公のアドベンチャーが展開していきます。探索する街の中では、注目できるポイントに四角い枠が表示されるので、何を探せばよいのかわからないというストレスなくサクサク進んでいきます。また選んだ選択肢によって“SPIN”と呼ばれるキャラクターの精神状態の数値が変化。それによって街の人々に優しく接するか、きつく尋問するかなど選べる行動も変わっていきます。選択肢のチョイスがストーリーの進行にも大きく影響します。
ぶんまわしヒーロー
『ぶんまわしヒーロー』は、森の中に落ちている木の枝、丸太などを拾い、「ぶん回す」ことで敵を倒すアクションRPGです。ワラワラと現れるモンスターたちを、丸太のタメ攻撃によって一気に蹴散らしスカッとした気持ちになれるのも特徴の一つ。またキャラクターを筋トレさせることで、より大きなものを持てるようになり、木を一本そのままかつぐことも可能になるのだそう。関西の学生が14人で学校の「卒業制作」のために作っているという点にも注目です。
BALANCE BREAKERS(バランスブレーカーズ)
『BALANCE BREAKERS(バランスブレーカーズ)』は気軽にサクサク楽しめる4人プレイマルチ対戦ゲーム。2VS2のチームになり、ステージにどんどん出てくるコインを拾い、拠点に集めてより儲かった方が勝ちというシンプルなルールです。相手が持っているコインはアタック攻撃によって散らばせることが可能で、またコインを拾えば拾うほど画面中央にいる巨大な招き猫のような敵キャラクターに襲われやすくなり、コインを奪われてしまいます。コインを沢山拾うことよりも、素早く拠点に帰ることが勝負の鍵。すぐそれに気づいた筆者は1、2枚拾ったらすぐ拠点に帰るというチマチマ戦法を取ってみましたが、拠点に集まったコインも敵キャラクターに体当たりされると散らばってしまうことがプレイ中に判明。拠点を攻撃されないよう、わざとコインをたくさん拾って囮(おとり)になることも必要という、チームワークが問われるゲームでした。
ANIMAS(アニマス)
『ANIMAS(アニマス)』は、世界的人気ソフト『DARK SOULS』(ダークソウル)を5,000時間以上もプレイしたという制作者が手掛けたアクションRPG。美麗な映像ながら、カジュアルに楽しめるのがポイントです。ステージは選択制で、続々現れるモンスターを倒し、最後に出てくる強力なボスモンスターを倒せばクリア。シンプルながらもボタンの組み合わせで強力な技が出せ、またゲージが貯まったときに繰り出せる一撃必殺の技が決まると気分爽快です。クリア評価は3段階で、高評価でより良い報酬ももらえるので、高評価獲得のためにクリアしたステージにも何度も挑戦したくなるやり込み要素もあります。ハイクオリティながら、これをたった5人で作っているという製作体制にも驚きでした。
他にも、『おしゃべり!カケジョ』や『Vertical Strike Endless Challenge』など既にSwitchで配信中のソフトも展示中です。
『Vertical Strike Endless Challenge』
気になっていたあのソフトをお試しするチャンス。また、製作者の方々とも直接コミュニケーションが取れるという貴重な機会ですよ。ぜひTGS会場で、インディーゲームを遊んでみましょう。
(取材/平原学)
公式サイト TOKYO GAME SHOW 2018