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[先行プレイレビュー]『ファイアーエムブレム エンゲージ』遊び応えやエンゲージシステムの所感は!?

1月20日発売の『ファイアーエムブレム エンゲージ』は、『ファイアーエムブレム(以下「FE」)』シリーズの最新作であり完全新作です。
マス目上でキャラクターを戦わせ育成していく、ロールプレイングシミュレーション。

どんな感じか気になっている人向けに、プレイレビューをお届けします。

さまざまな遊んだ感想をまとめて紹介!

これまでのシリーズをプレイしてきたユーザーの方はもちろん、「今作から始めてみようかな?」「キャラクターが気になっているけど、難しいゲームなのでは?」という初心者の方も、ぜひ参考にしてみてください!

なお難易度は「ノーマル」で、ストーリーの半分くらいまで進行したところです。
客観的な所感と個人的なプレイスタイル、そして先にプレイしているニンドリ編集部員にヒアリングした感想など、さまざまな意見を取り混ぜてお送りします。

「エンゲージ」システムの面白み

過去の英雄が「紋章士」として登場し、彼らと「エンゲージ」してキャラクターを強化するというのが、本作最大の特徴です。
これまでのシリーズの主要キャラクターが勢ぞろいして主人公たちと融合するということで、さまざまな反応があったかと思います。個人的には「お祭りゲームっぽいのかな?」という印象がありました。
しかし実際にプレイして感じたのは、キャラクターの強化や育成、戦略に自然とマッチし、広げる楽しみがあるということ!

紋章士は12人。それぞれ特徴的なスキルを持っています。
強力な攻撃ができるにとどまらず、「自分のHPは1になるが味方全員を回復する」「隣接する4人のキャラクターを再行動させる」「マップの状態を変化させる」などなど。

これらのスキルを好きなキャラクターに持たせるような形で、そこに生まれる戦略や育成を楽しむことができました。

具体的な話は、またのちほど。

スタンダードなシミュレーションマップ

マップを遊んだ感想としては、『紋章の謎』や『封印の剣』といった“スタンダードなFE”の印象がありました。
特殊なギミックはあまり無いので、純粋なマップ攻略に集中することができます。

敵軍の行動範囲を確認し、1体ずつ誘き寄せる…。ああ、このFE感はなんだか久しぶり!
1作目のCMソングでありシリーズのテーマ曲、この歌を聴いたことがある人は多いでしょう。
♪ファイアーエムブレム 手強いシミュレーション〜
あの感覚がリフレインします。

さらには「宝箱」や「扉」を、誰でも開けることができます。「盗賊を入れなければ…」といったことに頭を悩ませるよりも、新システムや育成に打ち込むことができました。

武器に使用回数も無いので、強い武器を温存せずにガンガン使えるのも気持ち良い点。

初心者にも安心の巻き戻しシステム

「初心者には難しいのでは?」と感じる人もいるかと思います。
たしかに初めて遊ぶ人にとっては、覚えることがたくさんあって、最初のうちは戸惑うことも多いでしょう。
しかし、それを解決してくれそうなのが「竜の時水晶」。出撃中の行動を、以前の好きな時点まで巻き戻すことができるシステムです。

※これまでも同様のシステムがありましたが割愛します

この巻き戻し機能が、なんと使い放題!

「攻撃が届くと思ったのに、届かなかった」
「弱いキャラクターを、敵の攻撃の範囲に置いてしまった」
「回復相手を間違えて選んでしまった」
…といった初心者にありがちなミスをしても、巻き戻すことができるのです。

上級者にとっては、「ぬるい!もっと慎重に考えて学ぶのだ!」と思えてしまうかもしれません。

しかし「間違った行動を気軽にやり直せる」ということは、「今、より正しい行動はどれか」「今ピンチなのは、どこからやり直せばいいんだろう?」ということを、その場その場で考えて経験し、積み上げていくことができるのでは、と改めて感じさせてくれました。
失敗を怖がらず、体験してみてください!

この使い勝手を覚えてしまうと、経験者にとってもウマいもので…。

ダメージ値をちゃんと計算しなくても、足りなかったら巻き戻して攻撃人数を変えたり。
スキルを駆使して攻撃範囲を届かせようとしたときに、マス目とにらめっこしなくても、実際に試して失敗したら巻き戻すことができたり。

頭の中でシミュレーションしなくても実際に試してから巻き戻すことができるので、“手強いシミュレーション”が一気にお手軽になるわけです。

ちょっとズルい使い方としては、「レベルアップでステータスの伸びが悪かった」といったときに、巻き戻すことも…!?
…あれ?本当に使い放題でいいんだっけ!?

シリーズ経験者ほど使うことに戸惑いがあるかもしれませんが、プレイスタイルはより広がりそうです。

ほかにも「特殊な戦闘会話を確認してから巻き戻す」など、戦略とは直接関係ない使い道もありますね!

どんどんキャラクターが登場!

FEシリーズの魅力のひとつは、大勢登場するキャラクター。
編集部でも、「誰それが強かった」「誰それが可愛い」といった話で盛り上がっていました。

キャラクターが育っていない序盤はマップ攻略もちょっときついのですが、仲間が増えて育っていくと、ぐんぐん楽しくなっていきます。

しかし1つのマップに出撃できる人数には限りがあるため、次から次へと仲間が増えてもすでに活躍の場がなくなっているのが悩ましい!それまでに登場したキャラクターが強く育っているなら、なおさらです。
…と、いつもなら思うのですが、今回はキャラクターを入れ替えながら進めてみました。

↑ウルフナイト!? 試してみたい! …と気軽に出撃させてみたり

私は遭遇戦(経験値やお金稼ぎができるマップ)にあまり出撃しなかったこともあってか、途中加入のキャラクターもちゃんと活躍してくれました。
※序盤からゴリゴリに育てていた某氏は、ほとんど入れ替えなかったそうですが(笑)

もともと仲間の加入というのは、仲間を失ったときの救済措置のようなもの。
「カジュアル」モードなら仲間はロストしませんが、そこまでのキャラクターが使いづらかったりうまく育てられなかったりした場合にも、新たに仲間になったキャラクターに入れ替えれば良し。

武器種のバランスは大事ですが、あまり難しいことを考えずに好みのキャラクターを選んで進めることができそうです。
(もちろん入れ替えるということは以前のキャラクターを出せなくなるということで、「出撃枠が足りない…!」という点は悩ましい!)

キャラクター育成とエンゲージシステム

さて、そんなキャラクターたちに、「紋章士」を組み合わせていきましょう。

紋章士の指輪は特定のキャラクターだけではなく、どのキャラクターにでも装備させることが可能です。

スキルはもちろん、使える武器も広がります。
剣しか使えないキャラクターが弓で遠隔攻撃ができるようになったり、シーフが杖を扱えるようになったりと、さまざまな組み合わせが考えられます。

経験値がたくさん入るスキルもあり、強化しづらいキャラクターや新加入キャラクターに使ってみました。

特定の紋章士との絆を高めるのもいいですが、いろいろ付け替えて遊んでみると、意外な使い道が発見できます。エンゲージ中の見た目の違いも新鮮です。

「スキル継承」では、紋章士それぞれのスキルを各キャラクターに継承することができます。スキルは「HP+5」「引き戻し(隣接している味方を自分を挟んで反対側に移動させる)」などさまざま。
ポイントを消費するため何でもかんでもとはいきませんが、自軍キャラクターを独自に強化することができます。

編集部では、シグルドのスキル「再移動(行動後、2マス移動できる)」が人気でした。わかります!私もつけたい!
が、私は遭遇戦を「おまかせ」でプレイしようと思い、「待ち伏せ」などをつけて安定感を強化しました。

そのほか新システム

エンゲージの他にも、新しいシステムがいくつか導入されています。
代表的なものは、相性が有利な武器で攻撃を仕掛けると、相手が一時的に反撃できなくなる「ブレイク」。3すくみがこんなにも重要になるなんて!

もちろんクラスチェンジや兵種変更、それを繰り返しての強化などは健在。ただし兵種を変更するため武器の素質を上げるには、紋章士との絆レベルをアップすることで受け継いでいく必要があります。

キャラクター育成の面白さと幅広さはまさにFEといったところですが、紋章士は今回の育成の核になる存在ですね。

拠点ソラネル

拠点となる「ソラネル」には、お楽しみ要素からステータスアップ関連までさまざまな施設が増えていきます。

私はどんどん次の章に進みたいので、いちいちソラネルに行くとテンポ感が失われるように感じていましたが、すべてをやらなくてもOKです。中盤になるとできることが広がるぶん、取捨選択をしながら、自分のテンポ感をつかんでいくことができました。
(「料理」と「鍛錬の間」だけは欠かさない!)

もちろん、毎回のソラネルが楽しみであり癒しという人もいるでしょう。
私服でくつろいでいたり、プールを楽しんでいたりといった、仲間たちの姿も良いものです。

ちなみに、「蚤の市」で売られる安い花のアイテムを大量に買い込んで仲間達にプレゼントすると、主人公リュールと仲間の支援値を効率よくアップできるようです。支援会話を楽しみつつ、支援レベルが上がると戦闘でも心強い!

“明るいファイアーエムブレム”!?

軍を率いて各地を制圧する、戦記物でもあるFEシリーズ。
ただし今作は、紋章士の指輪を集めながら、邪竜を止めるために戦うというストーリー。RPG感やおとぎ話のような雰囲気が漂う、ファンタジックなヒーロー物語です。

↑母との約束を胸に旅立つ

仲間と協力して邪竜の復活を阻止するための冒険に立つ」という王道のストーリーで物語がわかりやすく、登場するキャラクターたちは個性が強いもののフレンドリー。
ひとことで表すと“明るいファイアーエムブレム”、との感想も聞こえました。

シリーズが初めての人にも親しみやすく、それでいてこれまでの手応えも損なわない。
それが『ファイアーエムブレム エンゲージ』の大きな特長といえそうです。

ファイアーエムブレム エンゲージ
対応機種:Nintendo Switch
発売日:2023年1月20日(金)
価格:パッケージ版:7,678円(税込)/ダウンロード版:7,600円(税込)
ジャンル:ロールプレイングシミュレーション
CERO:12歳以上対象
▶︎パッケージ版の購入(Amazon.co.jp)
▶︎ダウンロード版の購入(Amazon.co.jp)

<関連リンク>
▶︎ファイアーエムブレム エンゲージ 公式サイト
▶︎ 「開発者に訊きました:ファイアーエムブレム エンゲージ」
▶︎公式Twitter「『ファイアーエムブレム』総合」


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