• HOME
  • 取材・レポート
  • 宮本茂さんも登壇!スーパーマリオシアターで開催のジャパンプレミア特別レポート

宮本茂さんも登壇!スーパーマリオシアターで開催のジャパンプレミア特別レポート

「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」日本での公開に先駆け、ジャパンプレミアがTOHOシネマズ六本木ヒルズにて開催されました。マリオの生みの親である任天堂の宮本茂さんも登壇した、会場の模様をお届けしていきます。

<4本の映像を追加しました!>

日本初披露!ゲストも登壇し、招待客も大歓喜のプレミアイベント

ジャパンプレミアでは、レッドカーペットの様子、ゲスト登壇による舞台挨拶、日本語版の上映会が行われました。招待客のほか抽選で招待された一般招待客も来場し、マリオ映画の興奮に包まれました。

▼会場の座席はキノピオといっしょに鑑賞できるスーパーマリオシアター仕様。スーパーマリオシアターは全国5か所の期間限定シアターです。くわしくはこちら

映像:スーパーマリオシアター(音声なし)

レッドカーペットの様子も上映

レッドカーペットにゲストが訪れる様子はシアターのスクリーンに映し出され、それぞれ本作の魅力や来場者へのメッセージが語られました。

▼レッドカーペットの様子はこちらの動画もご覧ください

映像:レッドカーペット

まずはマリオファン代表ゲストとして、よゐこの濱口優さん、有野晋哉さん。
「マリオそうなん!? というところがたくさん出てきます! コントローラー持って来たらいいと思います」

よゐこ・濱口優さん/有野晋哉さん(マリオファン代表ゲスト)

アンバサダー、西野七瀬さん。
「大迫力にずっと興奮しっぱなしでした。ゲームシリーズをやってきたので、わかる!というポイントや、逆に、そうだったの!と思うがシーンがいっぱい散りばめられていました」

西野七瀬さん(アンバサダー)

そして監督や脚本家も、この日のために来日。
こういうところを楽しめるよというメッセージを届けてくれました。

監督のアーロン・ホーヴァスさん、マイケル・ジェレニックさん。
「マリオ大好きな方でしたら絶対楽しめる作品です。保証します」
「子供の頃から大好きだったところを詰め込みました」

アーロン・ホーヴァス監督(左)、マイケル・ジェレニック監督(右)

脚本のマット・フォーゲルさん。
「マリオとルイージの兄弟愛についても語っている」点や、「ドンキーコングとレインボーロードを走るシーンが一番のお気に入り」であることを話してくれました。

マット・フォーゲルさん

最後にイルミネーションCEOのクリス・メレダンドリさん、任天堂の宮本茂さんが入場。
ビューイング会場でも、来場者の拍手が!

クリス・メレダンドリさん(イルミネーション最高経営責任者)/宮本茂さん(任天堂株式会社 代表取締役フェロー) 

クリスさん
「日本のみなさん、ぜひワクワクして楽しんでください。完成まで7年かかりましたが、誇りに思っている作品です。日本で公開できることも誇りに思っています」

宮本茂さん
「ゲーム遊んだこともある人も、遊んだことない人も、楽しい時間になるように作っています。応援してください」と笑顔を見せてくれました。

そして舞台挨拶へ!

TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた舞台挨拶の様子は、他所でもライブビューイング(抽選招待制)で中継されました。
会場の拍手に包まれ、イルミネーションCEOのクリス・メレダンドリさん、任天堂の宮本茂さんが入場。

その前に、緊急LINEして客席でいっしょに鑑賞していただくことになった(!?)という、監督のアーロン・ホーヴァスさん、マイケル・ジェレニックさん、脚本のマットフォーゲルさんのご紹介もありました!

宮本さん、クリスさんのご挨拶

来場者への感謝とともに、今の気持ちと、ご挨拶を述べてくれました。

宮本さん:
僕にとっては初めてのアニメーション映画デビューということで、こんなに派手に飾らせていただいて、本当に感謝しています。

クリスさんには通訳がつくものの、まずは「コンニチハ、クリスデス」と日本語でのご挨拶。

クリスさん:
任天堂さまとパートナーとして制作できたこと、光栄に思っています。それから宮本さんと制作できたことを、個人的にも嬉しく思っています。

マリオ映画制作のきかっけは?

宮本:
映画を作ってみてもいいかな、と思いはじめていろいろ話をしていたんですけども。
10年前にクリスさんと会う機会があって、クリスさんの映画の作り方と僕のゲームの作り方が似ていると盛り上がったです。それで一緒に映画を作ったら面白いのではないか、ということでスタートしました。

クリス:
16年前にイルミネーションを立ち上げ、それから1週間のうちに日本に来ることにしました。日本のクリエイター、プロデューサーの方と会いたいと思い、日本に行ったんです。
その思いからあと10年ほどかかって、宮本さんと任天堂さんとこの形になったのですが、宮本さんとお会いできる機会に飛びつきました。
それで、この舞台に立つことができています。

日本でも人気の「ミニオンズ」などを手掛けるイルミネーションと任天堂とのタッグで完成した本作。

「ご覧になってどうでしたか?」との答えに宮本さんは、「この大きなスクリーンでマリオが動くのは、どうなるんだろうと心配もしていたんですけれども。できあがっていくにつれて、40年前に8ビットで描いていた平面ドット画が、NINTENDO 64で3Dになって、だいぶ進化したけれど、それでもパペットみたいな感じで。今回やっと人間になったという手応えを感じています」とコメントしました。

ゲスト登壇!質問コーナーも

登壇するなり、シアターの「椅子がかわいい!」と評判に。
有野さんはさっそく「みんなこっち(壇上)から見た方がいいくらい」と笑いを誘いました。

ゲスト陣は、映画が完成した今の気持ちをコメント。

西野:
一足先に見させていただきましたが、臨場感、没入感がすごくて。次から次へと展開して、「あー終わっちゃった!」というくらい、あっという間でした。これから見る皆さんのワクワク感がうらやましいです。

濱口:
僕は小学校の時に初めてマリオと出会ったので、そこからのストーリーがゲームとどうリンクしていくのかなと思ったんですが、見事でした。どの世代が見ても楽しめます。

有野:
どのシリーズもやってるはずなんですけど、どのゲームが入るのかと思ったら、どれも入って来て。それも、ゲームのルールというのがちゃんと入ってきて「こうなんや!(興奮気味に)」と。ポップコーン買って来た人申し訳ないけど、食べる暇ないです!監督を褒めたいと思います!

ゲストから宮本さん・クリスさんへの質問コーナー

[西野さんの質問]
お2人は、どういう話をしながら作っていったんですか?

宮本:
僕ら真面目なので、ちゃんとしたことから入りました。ゲームを大好きな人を裏切らない。ゲームを知らない人が見ても面白い。…そんなうまい話があるか、と(笑)。
それをどうやるかというところで練ったんですけれども、結論は「リビングで家族でそろって、みんなで楽しい時間を過ごせるもの」「劇場で、家族そろって1時間半で楽しめるもの」を作ろうと。仕上がってみたら…ゲームに沿ってるんです。そこは秘密ですのでお楽しみに。

クリス:
宮本さんや任天堂の開発チームといろんな会話があったんですが、すべての要素についていろいろと話しました。
デザイン、設計、アニメーション、ストーリーや音楽についてなど、プロセスの全てについて、ゲーム制作チームと一丸となって、細部にこだわって制作に臨みました。

宮本:
音楽もすごいですよね。さあ、いくつの音楽が流れたでしょうか、というくらい。何回も観てほしいです。

[濱口さんの質問]
マリオの歴史が長いなかで、ストーリー、映像化するにあたっていちばんこだわったところは?

宮本:
マリオを大好きな人たちが見に来て、「これは僕の大好きなマリオだ」と思ってもらえるかというところです。スクリーン上でおかしくないように、「人」と思えるように動いているか。ひたすらそれですよね。

クリス:
バランスを求めたんですよね。もちろん映画化するということで新しい要素もあるんですが、まずはゲームオリジナルのキャラクターをちゃんと表現できるか、納得いくように仕上げていけるか、ということですね。
映画版ということで付け加えていくことをしたんですが、宮本さんがおっしゃったように「マリオが生きているキャラクターなんだと感じていただきたい」ということで、幸いにも制作陣が熱狂的なファンを代表してくれましたので、オリジナルのよさを活かしているかということを確認しながら作ってくれました。

宮本:
パリのスタジオにいる600人の皆さんも、本当にみんなマリオファンなんですよ。そういう人たちに支えられています。

有野:
宮本さんが忘れてる設定を教えられるようなこともあるんですか?

宮本:
あ、あります。

有野:
クリスさんに聞きたいんですけど、思い出のマリオゲームはありますか?

クリス:
(英語でコメント)
※通訳が行われています

有野:
うんうん。うんうん。『ペーパーマリオ』ですって!
(会場笑い)

クリス:
マリオとの出会いは『スーパーマリオワールド』で90年代初期なんですけれども。
あまりに会社が忙しくて、息子のニック、当時幼かったんですが、息子が自分のオフィスに来て一緒にすごしてくれないかと思って、彼を誘惑するために買ったんです。
仕事をしながら同時に親でいることを両立させたんです。

スーパー日本語版!? 宮野さん、畠中さんメッセージ

いよいよ日本でのお披露目にあたり、「オリジナルに負けない最高の吹き替え版になるよう、僕たちみんなで頑張りました!」と、マリオ役の宮野真守さん、ルイージ役の畠中祐さんからビデオメッセージが映し出され、2人からオススメの見どころが紹介されました。

宮野:
マリオは、ルイージにとってもみんなにとってヒーロー。でも人間だからくじけそうにもなるし、負けそうになることもある。その等身大の部分にグッときました。

畠中:
僕は、ルイージの「信じる力」。彼は小さい頃から彼をヒーローだと信じています。その一途さが、やがて兄弟を動かすパワーになる。それが素敵だなと思いました!

「楽しんでくださいね〜!」とのコメントで締められたキャストメッセージ。対して、「スーパー日本語版といっても過言ではないくらいのこだわりがあったとか」と話を振られた宮本さん。

宮本:
せっかくアメリカと日本でいっしょに作るのだから、日本語版は日本語版で作ろうよ、と。だからローカライズ版とか吹き替え版じゃないんです。
最初から脚本も日本語版を同時に作っていて。たぶん皆さんにもわかってもらえると思うんですが、会話がとっても自然だと思います。日本語版と英語版、両方観てもらえたらと思います。

有野:
じゃあ口の動きも違ったりするんですか!?

宮本:
いや、そこは見事に、宮野さんたちの技です(笑)。

▼流れた映像はこちらです。

キャストメッセージ

登壇者から最後にメッセージ

西野:
マリオたちの諦めない姿に憧れながら観たりしていました。ピーチ姫のすごく強い部分も堪能できましたし。そういうところも含めて楽しんでもらえたらいいなと思います。

濱口:
昔からマリオ好きな50代の人たちでも楽しめますし、これから知るぞという小さいお子様まで、本当に世代を超えて楽しめます。
マリオとピーチがここからつながったんだ、という僕からすると長年の謎も解けて。非常に見応えのある作品でした。

有野:
WBCの次はマリオで、世界中が熱狂してほしい!本当に世界中の人が見るべきです。
絶対コントローラあったほうが面白かった。エンドロールの最後まで面白かったです。

クリス:
特別な日本語のバージョンを皆さんと共有させていただくことを、本当に光栄に思っています。
本当に日本の声優陣の皆さんがいい仕事をしてくださっているので、

宮本:
…もう、早く見たいですよね?
(会場笑い)
家族で来て、面白かった、というのを体感してもらって、また映画館で見て、マリオを応援してもらって、「楽しかった!」というのを共有してもらえたらと思います。

舞台挨拶の映像(約35分)

マリオとルイージも登壇!撮影タイム〜退場

「ヒアー ウィー ゴー!」の掛け声で、会場一体となって記念写真。

宮本さんは会場に軽く会釈をし、壇上のルイージにはゲストが一人ずつお別れをしながら、マリオとルイージも退場となりました。

日本語版を上映

続いて、日本語版の上映が行われました。
宮本茂さんや制作陣はもちろん、関係者が大勢駆けつけた会場。海外のゲストや、任天堂の関係者とも同じ会場で鑑賞できるという、まさにプレミアムな空間に。

当選された方は本当にラッキー!! 親子2人で来られた方や、ご年配の方、仕事帰りにそのまま駆けつけたような方や、マリオが好きでたまらないといった方まで、さまざまな方が訪れていました。

笑い声が聞こえるシーンもたくさん。最後はもちろん、拍手の嵐!

抽選で招待された一般招待客の感想は、ツイッターハッシュタグ #映画スーパーマリオ で見ることができます。(もちろんネタバレは禁止で、感情のみがツイート可能)

公開は4月28日。
マリオファン大興奮の本作、公開が楽しみですね!

▼こちらの記事もお楽しみください

<映画情報>

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
公開日:4月28日(金)全国公開
配給:東宝東和
監督
:アーロン・ホーヴァス、マイケル・ジェレニック
脚本: マシュー・フォーゲル
製作:クリス・メレダンドリ(イルミネーション)、 宮本茂(任天堂)
声の出演:クリス・プラット、アニャ・テイラー=ジョイ、チャーリー・デイ、ジャック・ブラック、キーガン=マイケル・キー、セス・ローゲン、フレッド・アーミセン、ケヴィン・マイケル・リチャードソン、セバスティアン・マニスカルコ、チャールズ・マーティネー
日本語版吹替声優: (マリオ) 宮野真守、(ピーチ姫)志田有彩、(ルイージ)畠中祐、(クッパ)三宅健太、(キノピオ)関智一
▶︎公式サイト(ユニバーサル・ピクチャーズ)
▶︎映画情報ページ(任天堂)

©2023 Nintendo and Universal 
写真:©OKUNO KAZUHIKO

関連記事