どこまでも行ける!時間が溶ける!「フリーラン」は広大な世界にたくさんの遊びが詰まっている【『マリオカート ワールド』プレイレビュー③】

6月5日(木)にNintendo Switch 2 と同時発売となる『マリオカート ワールド』。今回、さまざまなモードを自由に体験できる機会を得られました。その中で最も時間を奪われたのが、広大な世界を自由に走り回れる「フリーラン」です。
これまで体験したことのないおもしろさが詰め込まれた「フリーラン」に関するプレイレビューをお伝えします。
(レビュアー:「マリオカート」シリーズもすべて遊んできた、マリオ大好きライター kikai)
5つの注目点に絞って魅力を解説
「フリーラン」は文字通り、広大な『マリオカート ワールド』の世界を手軽に・自由気ままに走り回れるモード。
勝負に関してそんなにガチではなく、世界観や走ることを楽しみたい派の自分にとっては、まさに「待っていました!」というモードです。

どこへでも行ける…いつまでも遊べる……楽しい!! 楽しすぎる!!
語り尽くせないほど魅力が詰まったこのモードを、あえて5つの注目点に絞って紹介していきたいと思います。
隅々まで探索できるのが楽しい!
「フリーラン」の醍醐味といえば、何といってもこれ!
草地や海上をも気にせずただひたすら走ったり、建造物の裏に行ってみたり、レースでは走らないような場所も自由に行ける!
コースから外れた細部までしっかりと作られており、感嘆しっぱなし。
こんな所まで見るのは自分だけだろう、とドヤ顔で進んでいたらアイテムやコインが置かれていたりして、嬉しくもちょっと悔しい気持ちになったりも(笑)。

中でも時間をかけて見て回ったのが「キノピオファクトリー」。
『マリオカートWii』(2008年/Wii)からのコースですが、アイテム工場としてディテールアップ。じっくり工場見学をしたり、周辺がどうなっているのかなど、探索のしがいがあります。
工場の上にはさすがに登れないだろう……と思ったら、コインの山が置いてあったりして、あそこも行けるのか! と驚いたり。

アイテムもあり、しかけやチャージジャンプと組み合わせたりして、工夫とテクニック次第で本当にどこにも行けてしまうんです。
あそこへはどうやって行くんだろう? と考えるのもまた楽しいです。
ミッションにチャレンジするのが楽しい!
「フリーラン」では、ミッションが用意されており、各地にあるPスイッチに触れるとスタートします。

ミッションのお題は、コインを集めたり、順番にリングをくぐったり、障害物を避けながらゴールを目指したり……などなど、種類がとても豊富。中には一筋縄ではクリアできないようなミッションも!
最初はクリアできなくても、探索しつつドライビングテクニックを上げていくと、あのミッションは、このテクニックを使えば良いのでは……とふと攻略法に気付ける瞬間も嬉しい。
失敗しても、すぐにリトライできる親切設計です。




なお、これらのミッションをクリアしたり、特定の条件(一定の距離走行する、など)を満たすとステッカーが手に入ります。

集めたステッカーは、特定のマシンに貼ってアレンジすることができます。
対戦時はキャラクターアイコンの横にも表示されるので、アピールにも一役。

自分はウォークのデザインを選んでみました。
好きなんです、ウォーク。(『スーパーマリオブラザーズ3』の敵キャラ)

隠された要素を探すのが楽しい!
用意された遊びは、ミッションだけではありません。
各地に隠されたパネルやコインを見つけたり、トッテンを捕まえたり。探索の延長上に、さまざまな隠し要素を見つける遊びが用意されています。
トッテンは近づくと猛スピードで逃げていく、『New スーパーマリオブラザーズ U』で体感したあの追いかけっこを彷彿とさせます。これがなかなかに手強い……!

また、「マリオ」シリーズお馴染みの土管もあります。
中にはやっぱりコインがザクザク? それは、入ってみてのお楽しみ。

住人との出会いが楽しい!
広大な世界には、さまざまな住人がいます。
砂漠を走っていると、前からやってきたのは……トコトコ!?
『スーパーマリオランド』(1989年/ゲームボーイ)にいた敵・トコトコではないですか! 何年ぶりの再登場でしょうか。(画面には映っていませんが、パタドンもいました!)

河原を走っていると、たき火をしているキノピオとヨッシーたちを発見。
この団らんを邪魔してはいけない……。

コーンが動いた!? と思ったら、コーンの中にナゾのキャラクターが混ざっていたり。
キミは敵なの? 味方なの……?

そこに住まう豊かなキャラクターたちとの出会いが、この世界の魅力をより一層引き立てます。
小意気なマリオミュージックが楽しい!
「フリーラン」中に流れるGMは、往年の「マリオ」シリーズのアレンジ曲。
シーンに合わせてアレンジされた名曲が、ドライブをより楽しいものにしてくれます。
驚いたのが、その出典作品の多さ!
「スーパーマリオ」や「マリオカート」シリーズの曲はもちろん、『マリオペイント』や『ワリオランド』といった曲もあるのです! タイトルごとの選曲の幅も広く、『スーパーマリオ64』の「ファイルセレクト」のアレンジとかもあったりします。シブい!
公式ホームページで公開された「開発者に訊きました」によると、200曲以上あるのだとか。
これらの選曲は、走っている状況によっても変化するそうです。
どんな場面でどんな曲に出会えるかも、楽しみのひとつですね。

いろいろと語ってきましたが、
もう、とにかく、とにかく!
走っていて楽しい!!
これに尽きます。
走りながら、景色が変わっていき、時間が変わっていき、天気が変わっていき、そして小意気なアレンジのマリオミュージックが変わっていく……。
そんな時間がただただ楽しい。
もう、永遠に遊べちゃいます。
この場合、“延々”と書く方が正しいのかもしれませんが、あえて“永遠”と表現させてください。
ボクはしばらくこの世界に住みます。
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