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『カエルの為に鐘は鳴る』ゲロベップ温泉に癒される!?昭和感ただようギャグベンチャー【ゲームボーイ Nintendo Classics】

「カエル」「ヘビ」に変身し、道を切り拓いていくアドベンチャー。名作であり“迷作”とも名高いその理由は…!?
ゲームボーイ『カエルの為に鐘は鳴る』の楽しさを、今こそお届けしたい…!

この記事では、「Nintendo Classics」(旧Nintendo Switch online)で遊べるタイトルをピックアップし、当時を振り返りながらなつかしさと魅力をお伝えするレコメンド記事をお届けします。

※本記事は月刊誌「ニンテンドードリーム」に掲載した内容を再編集したものです

“活劇”の風味を味わわせてくれる任天堂のアクションアドベンチャー

大魔王デラーリン率いるゲロニアン軍にティラミス姫が捕まった!
熱血漢の主人公(とライバル)が、あこがれの姫を救うため大冒険を繰り広げる!!

アクションや戦闘もあるけど、難しい操作は必要なし!

「カエル」「ヘビ」に変身し、道を切り拓いていくアドベンチャー。地上では見下ろし画面、宮殿や洞窟では横から見た画面となり、操作方法も異なります。戦闘もありますが、オートの力比べで勝敗が決まるため難しい操作は必要なく、道中で必要なアイテムを手に入れられるかなどが鍵。

横から見た操作画面に、カエルになった主人公。難しい操作は不要ですが、ジャンプなどのアクションも

カエルでできること、ヘビでできることを駆使し進んでいきます。
ウッカリ失敗しても、Nintendo Classics版であれば、巻き戻しを使ってサクサク…

カネにモノを言わせる主人公、サブレ王国の王子サマ

…といったゲーム性の特徴もあるものの、注目ポイントはやはり「セリフの小気味よさ」

主人公はサブレ王国の王子サマ任天堂ゲーム史上最大の金持ちキャラなのではないでしょうか!? ゲームスタート時から所持金はマックスを超えており、大盤振る舞いで進みます。

しかも、情にもろい熱血漢。子供の気遣いに“モーレツにかんどー”し、「あいやわかった みなまで申すな」と大金を渡します。

…てか、こんなしゃべり方の主人公おる!? おもしろすぎでしょ!
…と、序盤の序盤からガチッと心をつかまれてしまったのでした。

カネを持っているのをいいことに、途中の敵兵士と戦わず、買収を持ちかけたら咎められました! 敵兵のほうが道徳観しっかりしてる!?

ただカネを渡すだけでなく、締めるとこ締めてくる展開もさすがすぎる…!

テンポの良いセリフまわしと、どこまで通じるのか今や怪しいギャグの数々!
笑いあり、笑いあり、涙あり、そして最後は…!?

任天堂ゲームの歴史に残る“活劇”の風味を味わわせてくれる1本なのです。

おバカなシーンも多いけれど、じーんと沁みるシーンも多々

…と言いながら、私の推しキャラはライバルの「リチャード王子」。これについてはラストを…その行動を…。ネタバレだから書けないけど…ご覧ください…。

左がリチャード王子。イヤミなように見えて、部下からの信頼は厚いんです

音楽もいいんですよ

軽快なフィールド曲は、なんであんなにいつまでも聴いていられるんでしょう。
そしてラストバトルのBGMが格好いいんです!!(ってまたラストかい!)

長くないゲームなので、ぜひ最後までやって、わかる人は「うんうん」と、よくわからない人もそれなりに、ゲームボーイの歴史の一端として触れてみてくださいな。

豆知識:あのリチャードはこのリチャードです

ところで、『ゼルダの伝説 夢をみる島』(ゲームボーイ/Nintendo Switch)に登場するリチャード王子

出典元は本作であり、「城に住んでたこともある」と語るのはそのため。剣術が得意な、原作でのリチャードの姿もぜひ原作をチェックしてみてください。『夢島』の住民たちが好きなら、きっと本作も楽しめることでしょう。

タイトル情報

<製品概要>

■カエルの為に鐘は鳴る
発売日:
1992年9月14日
対応機種:ゲームボーイ
ジャンル:アクションRPG
▶︎公式サイト ゲームボーイ版Nintendo Classics版

※Nintendo Switchで遊ぶには、「Nintendo Switch Online 」(有料)への加入が必要です。


▼こちらの記事もご覧ください


©1992 Nintendo

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