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クロード(「ファイアーエムブレム」シリーズより)【任天堂図鑑】

フォドラの枠に囚われない“異端児”。『ファイアーエムブレム 風花雪月』で金鹿の学級(ヒルシュクラッセ)の級長として登場した、クロードについて紹介します。

[ハード略称] Nintendo Switch=Switch、スマートフォン向けアプリ=アプリ

プロフィール/基本情報

フルネームはクロード=フォン=リーガン
フォドラの大地に存在する3つの国のひとつ、有力貴族による共同体を成す「レスター諸侯同盟」の盟主を務める名家リーガン公爵家の嫡子です。数年前、跡取りが不慮の事故で亡くなりリーガン公爵家の存続が危ぶまれるなか、士官学校入学の一年前に突如嫡子として表舞台に姿を現しました。本人いわく「他の貴族のようにぬくぬくと育ってきたわけではない」ためフォドラの貴族らしくない振る舞いも多く、人を試したりからかったりするような言動をしたり、セイロス教の教義とは異なる考えを持っていたりします。

明るく親しみやすい人柄で、身分に関係なく誰にでも平等に接する一方、自身は大きな秘密を抱えている様子。同級生たちによる過去への追及をのらりくらりとかわす、飄々とした態度が目立ちます。それでいて知的好奇心が強く、他人の腹のうちを探るような言動をとるなど、策略家で油断ならない一面も。軽い口調で自らを「猜疑心の塊」と評してみせる、なにかと謎の多い人物です。

『ファイアーエムブレム 風花雪月』(2019年/Switch)より
『ファイアーエムブレム 風花雪月』(2019年/Switch)より

詳細プロフィール

初期兵種貴族
個人スキル盟主の血統:入手経験値が1.2倍になる
紋章リーガンの小紋章:戦技使用時、30%の確率で与えたダメージの30%回復
誕生日7月(青海の節)24日
年齢17歳
身長175cm
趣味謀略を巡らせること、宴を開くこと
好きなもの宴、遠乗り、弓、好奇心を掻き立てるもの
嫌いなもの神頼み、運任せ、常識に縛られた発想
肩書きレスター諸侯同盟盟主の孫、爵位継承者
好きな贈り物乗馬用の靴、紋章図解、異国の香辛料、盤面遊戯
好きな茶葉東方の着香茶、カミツレの花茶
好きな料理(抜粋)獣肉の鉄板焼き、ダフネルシチュー、キジの揚げ焼きデアドラ風、タマネギのグラタンスープ、満腹野菜炒め、パイクの贅沢グリル、ゴーティエチーズグラタン など
嫌いな料理(抜粋)サガルトのクリーム添え、ブルゼン など
経歴1162年:誕生。母はリーガン公爵の娘。出生地は不詳。
1179年:リーガン家の嫡子になったことが公表される。
1180年:ガルグ=マク士官学校に入学。
第二部プロフィール(クリックで表示/ネタバレ注意!)
年齢23歳
身長175cm
肩書き同盟ルート(翠風の章):レスター諸侯同盟盟主、リーガン公爵
経歴同盟ルート
1180年:病床の祖父に代わり盟主代行を務める。
1181年:祖父の死去により、正式にリーガン公爵家を継ぐ。
      対帝国外交を巡り諸侯が対立、同盟領は内紛状態に。
1185年:5年前の約束を守り、ガルグ=マクに現れる。

初登場作

ファイアーエムブレム 風花雪月 (2019年/Switch)
士官学校に入学直後、クロードを含む級長三人の窮地を流れの傭兵である主人公が救うところから本作の物語が始まります。その事件をきっかけに主人公はガルグ=マク大修道院併設の士官学校の教師となり、担当する学級を選ぶことに。そこで金鹿の学級を選択した場合、クロードは生徒でありつつも級長として主人公の教師の仕事をサポートしてくれます。

技と速さが非常に伸びやすく、力の成長も安定しているため、得意の弓を武器に高確率で必殺を繰り出せる攻撃役として活躍できます。固有兵種である「ドラゴンロード」「バルバロッサ」であれば弓術の技能をさらに伸ばせるうえ、同じ飛行兵種の特攻を突くことも可能で、空中戦では比類なき強さを発揮します。敵が足を踏み入れられず、攻撃も届かない場所から長射程の弓で一方的に攻撃するなど、彼の策略家的な面を体現するような戦略を取ることも可能です。

三つの国の未来を背負う子息たちが士官学校に一同に会したこの年は、炎帝や死神騎士など裏で暗躍する謎の人物たちや、不気味な術を使う”闇に蠢く者”たちにより、各所で事件が勃発。セイロス聖教会を取り巻く情勢は不穏な空気に包まれていました。
クロードは主人公の指導のもと、金鹿の学級の面々とともに、教団を脅かす敵と戦いながら実力をつけていきます。しかし学びのためだけでなく別の目的もあって士官学校へと入学した彼は、強力な力を持つ武具「英雄の遺産」やセイロス教団が隠している秘密、そして出自が不明な主人公に対しても疑問と好奇心を抱いていました。自身の抱く“ささやかな”夢を叶える力を得るために、夜ごと密かに修道院を調べ回っているというクロード。しかしその計画は、時代の大きなうねりに巻き込まれ、大きな舵取りを余儀なくされることとなります。

『ファイアーエムブレム 風花雪月』(2019年/Switch)より

士官学校生活の後半で…(クリックで表示/ネタバレ注意!)

フォドラ各地で起きるさまざまな事件を解決していく、主人公率いる金鹿の学級。自身を「猜疑心の塊」と称していたクロードも、苦楽をともにし、徐々に人間らしい感情を表に出すようになってきた主人公を次第に信頼するようになっていきました。そしてついに一行は闇に蠢く者たちの一員であるソロンやクロニエを討ち取ることに成功。大修道院に、一時の平穏が訪れます。
その後、主人公たちは大司教レアに導かれ、修道院の地下にある聖墓へ。しかし、そこを炎帝率いる帝国軍が急襲しました。炎帝が帝国と繋がっていたことに驚きつつも、彼らの暴挙を止めようと対抗。炎帝を追い詰めたその時、仮面が外れ素顔があらわになりました。
仮面の下の正体は、黒鷲の学級の級長であるエーデルガルト。学友として士官学校でともに過ごしたエーデルガルトこそが、闇に蠢く者たちと共謀していた炎帝その人だったのです。 

エーデルガルトは従者ヒューベルトとともに聖墓から逃亡。アドラステア帝国に戻ったのち、新たなる皇帝として「セイロス聖教会は教義を利用してフォドラを支配する偽善者である」と主張し、教団とそれに与する貴族たちに対して宣戦布告を行いました。
帝国の大軍勢が大修道院に迫り、金鹿の学級の面々は母校を守るために戦うことを決意。クロードもまた「エーデルガルトやレアたちは、自分の知らないフォドラの謎について知っている」と確信していました。
自身の野望を叶えるために、クロードはこの戦いを生き残って謎を解き明かすと宣言。そして、主人公にも己の野望の先の景色を見せたいと願い、主人公を「きょうだい」と呼んで特別な絆を繋ぎました。

エーデルガルトや帝国軍を相手に善戦する一同でしたが、全兵力を投入した相手の圧倒的な数の力に耐えきれず、大修道院は陥落。主人公もこの戦いのさなかに崖から転落し、行方不明となってしまいます。

5年後は…(クリックで表示/ネタバレ注意!)

『ファイアーエムブレム 風花雪月』(2019年/Switch)より

『ファイアーエムブレム 風花雪月』(2019年/Switch)より

同盟ルート(翠風の章)
帝国による大修道院襲撃によって主人公と大司教レアが行方知れずとなった後、無事に戦いを生き残った金鹿の学級の生徒たちはそれぞれ故郷へと帰還。一年後、祖父であるリーガン公爵の死去を受け、クロードは正式にリーガン公爵家当主とレスター諸侯同盟の盟主の座を継ぎます
その後ファーガス神聖王国では親帝国派のコルネリアが帝国の支援を受けて政変を起こし、旧王家は断絶。同盟領もまた帝国の脅威の影響を受けて、諸侯たちが親帝国派と反帝国派に分かれて対立し内紛状態となります。クロードは双方の勢力を拮抗させることでなんとか帝国からの干渉を抑えていたものの、団結力に欠ける同盟はいつ分裂してもおかしくない危機的状況に陥っていました。

大修道院陥落から5年後、千年祭の日。クロードは主人公の生存を信じ、廃墟となっていた大修道院へ向かいます。そこに、長い眠りから目覚めた主人公が姿を現し、2人は運命的な再会を果たしました。

さらに5年前に交わした約束を守るため、金鹿の学級の生徒たちも大修道院へと集結。これを好機とみたクロードは、大修道院を拠点として挙兵し、帝国へ反旗を翻すことを提案します。一行はセイロス騎士団の面々とも結託して、主人公を旗印とした「新生軍」を編成。ダフネル家のジュディットなど反帝国派の同盟諸侯と連携をとりつつ、帝国への進軍を開始しました。フォドラに平和を取り戻すため、そしてセイロス教とフォドラの歴史に秘められた多くの謎を解き明かすため…帝国の打破とレアの救出を目指し、一行は帝都を目指します。

長い戦いを通じて、クロードは主人公に対して自身がフォドラの外の世界で生まれたことや、故郷ではフォドラの民が“臆病者”と見下されていたこと、そして自身に“臆病者”の血が半分流れていたために迫害を受けていたことを告白。自身を苦しめた偏見を土地に根付いた価値観ごと変えるため、「世界をまるごとひっくり返す」という野望を抱いていることを明かしました。

クロードはリーガン家の家宰としてナルデールを取り立てていましたが、難攻不落のメリセウス要塞攻略の際、クロードの切り札としてパルミラ勢が増援として参戦。ナルデールの正体が、これまで幾度も同盟と熾烈な戦いを繰り広げていた百戦無敗のパルミラの将ナデルであったことが明らかになります。さらにクロードは長年の天敵同士であったナデルとヒルダの兄である勇将ホルストとを引き合わせ、意気投合させることにも成功していました。

長年いがみ合っていたもの同士でも、話し合ってみればただの人間同士で、分かり合うことができる…フォドラの中と外を分つ壁を壊して偏見を取り去り、人種に関係なく人々が集い笑い合う景色を見たいと願うクロード。野望を成就する第一歩として、まずはフォドラの平穏を取り戻す…主人公とクロードは「世界の夜明け」を迎えるための戦いに身を投じて行きます。

《王国(蒼月の章)
大修道院襲撃から5年後。行方不明だった主人公は眠りから目覚めて、ディミトリや青獅子の学級と再会。主人公率いる王国軍は帝国へ反撃を開始します。同盟領を経由して帝国領内に侵入するためクロードに協力を取り付け、ミルディン大橋を占拠・経由してグロンダーズ平原へ向かうディミトリたち。クロードもまた早々に親帝国派と講和し、同盟諸侯を糾合して帝国領へと侵攻する決断をします。
王国軍は同盟軍との共闘を試みますが、何者かの妨害によって失敗。グロンダーズ平原にて三つの国の勢力がぶつかり合う、三つ巴の戦いへともつれこむことになってしまいました。

グロンダーズで戦いに敗れ、同盟軍は自領へと撤退。敗戦で疲弊していたところをアランデル公率いる帝国軍に狙われ、領都デアドラは陥落の窮地に陥ります。そこでクロードは、一度は敵対した王国軍に救援要請に送るという大きな賭けに出ました。ディミトリが救援に応じること、フェルディアの王都が奪還されること。2つの読みを見事に当てたクロードは、王国軍の救援を得て同盟領を守ることに成功します。

ディミトリと主人公に救われ窮地を脱したクロードは、二人がフォドラを導くことになると確信。英雄の遺産「フェイルノート」を託し、同盟領の解散を宣言します。同盟諸侯は王国の下につき、領土は王国へ返還されることとなりました。盟主の座を降りたクロードは、再会を匂わせながらも「やるべきことを成し遂げるため」であるとして、フォドラを去っていきました。

覇王ルート(紅花の章)
帝国による大修道院襲撃戦ののち、クロードは意図的に同盟諸侯を親帝国派と反帝国派として反目させることで均衡を保り、中立を装うという策略を取り、帝国の進軍を抑止。その手腕により「卓上の鬼神」の異名を取っていました。攻め手にかける帝国軍はフォドラ統一を推し進めることができず、戦線は膠着。
しかし5年後、行方知れずだった主人公の帰還をきっかけに、エーデルガルトは黒鷲遊撃軍(シュヴァルツァアドラーヴェーア)を再結成し、同盟領へと進軍を開始します。ミルディン大橋を陥落させて親帝国派の同盟諸侯の領地を通過し、黒鷲遊撃軍は反帝国派の筆頭であるリーガン領へと攻め入ります。

リーガン領の領都デアドラに攻め入った黒鷲遊撃軍を迎え撃ったクロード。その増援にやってきたのはレスターと敵対していたはずの隣国パルミラの軍でした。予想外の敵増兵に驚くものの、黒鷲遊撃軍は彼らを退けてついにクロードを追い詰め、デアドラは陥落しました。

旗印を失った同盟は瓦解し、リーガン領以外の同盟領地は ほぼ無傷で帝国の支配下に組み込まれることとなりました。クロードは自身が負けた後のことまで考え、同盟領の被害が最小限になるように策を講じていたのです。卓上の鬼神による見事なまでの策略に、エーデルガルトも感心せざるを得ないようでした。

帝国ルート(銀雪の章)
大修道院襲撃から5年。主人公は長い眠りから目覚め、5年前の約束を守って大修道院を訪れた黒鷲の学級の生徒たちやセイロス教団の面々と再会。一向は行方不明のレアを探すため、主人公を旗印に独自の新生軍として挙兵を決意します。
帝国へと攻め入るため、まずは反帝国派の同盟諸侯ジュディットに援軍を打診した新生軍。クロードはどこからかその情報を経て、ジュディットを通して新生軍に手紙を送り、接触を図ります。

主人公たちはクロードが提案してきた策に乗り、彼がグロスタール家の軍を引き付けているスキを突いて同盟領を抜け、ミルディン大橋へ進軍。帝国兵との激戦を制し、要所である大橋の占拠に成功しました。
その数日後、体制を整えていた主人公たちのもとへ届いたのは「グロンダーズ平原で王国軍と同盟軍が、帝国軍と激突した」こと、そして「同盟軍は甚大な被害を被り、クロードは生死不明」となったとの急報でした。
そのまま、クロードはフォドラの歴史の表舞台から姿を消します。思わぬ状況に混乱する主人公たちでしたが、この戦いを好機に変えるため新生軍は帝都を目指し再び進軍を再開します。

主な出演作

キャラクターのターニングポイントとなった作品、大きな活躍をした作品など、特筆すべき作品をいくつかピックアップします。

いたずら好きで気さくだけれど、謎が多い。密かな野望を抱く切れ者

ファイアーエムブレム 風花雪月 (2019年/Switch)
金鹿の学級の級長であるクロードですが、表舞台に登場したのが一年前ということもあり、他の面々とはまだ面識が浅め。エーデルガルトやディミトリのように、入学前から自身と近しい仲の生徒が存在していません。さらに母国が王を頂かず有力貴族が共同で政治を行う同盟であることや、他学級と比べて平民の割合も多いこともあってか、士官学校開始当初、金鹿の学級は少々まとまりのない印象がありました。
しかし、クロードは持ち前の明るさや気さくさ、そして非常に優れた観察眼をいかして学友たちとの仲を深め、主人公とともにバラバラだった学級の結束を固めていきます。クロードが現れる以前は次期盟主の最有力候補とされていたグロスタール家の嫡子・ローレンツも、初めはクロードを敵視し厳しい監視の目を向けていたものの、次第に彼の実力を認めるようになっていきました。

貴族らしくない考え方や振る舞いから、支援会話も年相応の明るく楽しげな内容が多いことも印象的です。リシテアが子ども扱いが嫌いでお化けが苦手なことをわかったうえでからかったり、目上の相手であるシャミアにも軽口をたたいたりなど、少々軽薄とも取れるような言動もしますが、それも鋭い観察力から導き出された、心の距離を縮める処世術のひとつなのかもしれません。

また、自身の身の上は明かさないものの、自身の過去の境遇や両親のことについて仲間に語ることもありました。
主人公に対しては、幼い頃に周囲から“異物”として扱われていたと告白。命の危険に晒されることもあったようで、策略を巡らせ人を謀ることも厭わなくなったのはこの時の境遇からだと語っています。そして、周りから差別され孤独に苦しんだ幼少期の経験が、彼の現在の人格形成の柱となり、「大きな野望」を抱くきっかけとなるのでした。
さらに、ヒルダとの支援会話では両親のことを話すシーンも。父親は豪放磊落で、悪ガキだったというクロードを馬で引き回すことも多々あったとか。また母親はリーガン家の血縁者であり正式なフォドラ貴族ですが、家を飛び出して父親と駆け落ちしたという豪快な女性。百戦無敗を誇るクロードの師匠と取っ組み合いの大喧嘩をして勝った、というトンデモエピソードも披露していました。

そんな両親ですが、放任主義で「自分で乗り越えなきゃ強くなれない」という考え方だったために、幼少期のクロードはさまざまな奇策を絞り出し、必死に生き延びたといいます。「命あっての物種」「どんな手を使っても生き残ってこそ」というフォドラの人々とは異なる考え方は、両親や故郷での境遇も大きく影響しているようです。

ちなみに、追加コンテンツで登場した同盟諸侯であるアダルプレヒト家の長男バルタザールとの支援会話では、リーガン家についての会話が展開。現リーガン侯爵の老公オズワルドの一人娘ティアナは当時まだ8歳だったバルタザールも視線を奪われるほど美しい女性だったといいますが、突然行方不明になったのだとか。その後、フォドラを出て生きているらしいとの噂もたったようですが…。

さまざまな未来を歩んだ姿が、異界で一堂に会する! 四季折々の季節の装いも披露

ファイアーエムブレム ヒーローズ(2017年/アプリ)
2019年7月、『ファイアーエムブレム 風花雪月』の発売に先駆けて「野望の寵児 クロード」として士官学校の制服姿で参戦。本編よりも早く仲間にでき台詞を聞くことができたため、当時シリーズファンの間で話題となりました。

また、2024年12月には「フェーパス」加入者特典として「野望の寵児 クロード」が対象の神装(スキン)が配信され、神装英雄「野望の寵児 クロードが登場。新たな装いとして、随所に歯車のモチーフが施された小人の国ニザヴェリルの装束を身に纏った姿も披露しました。

神装英雄:神装(スキン)を入手することで、対象の英雄を神装英雄に変更できる。神装を入手した英雄は新衣装(新ミニキャラ)、新ボイス、ステータス上昇などの特典が得られる。神装はアスク王国やニフル王国など『ファイアーエムブレム ヒーローズ』の世界をモチーフとした衣装になっている。

2020年1月に実施された「第4回 英雄総選挙」では、男性キャラクター2位を獲得。同年8月に特別versionの英雄として「パルミラ国王 クロード」が登場。身に纏っているのはパルミラの竜騎兵の装束であり、『風花雪月』本編では登場しなかった祖国での姿を初めて披露しました。
登場時に開催された想いを集めて「もうひとつの夜明け」では、型に囚われない戦い方を学ぶために「手段を選ばずに勝ちにこだわる」英雄たちとの交流を望み、ベルン三竜将のナーシェンや暗夜王国の軍師マクベスなどとの会話が描かれました。

2021年2月には伝承英雄として、5年後の盟主となった姿で「世界を繋ぐ王 クロード」が登場。こちらはアドラステア帝国や諸悪の根源たる存在に打ち勝ちフォドラに平和をもたらした後のクロードで、召喚時には故郷であるパルミラでの本名が別にあることを匂わせます。フォドラで起こった戦いの後、故郷に戻ったことが明示されており、フォドラの大地は先生(ベレト/ベレス)に託したことや、外から世界を変えるために奔走している途中であることがセリフの端々から読み取れます。

クロードはほかにもさまざまな衣装を身に纏った「超英雄」としてアスク王国に召喚されています。

22年6月には超英雄「南国の異端児 クロード」として、士官学校の制服と似たシルエットの黄色いマントやサングラスが特徴的な水着姿を披露。手に持ったトロピカルフルーツ入りのアイスを武器にして戦っていました。
外伝「級長たちの夏休み」では三級長揃って異界の海にバカンスに来たものの、なんでも訓練に結びつけようとするディミトリに振り回されてしまう様子が描かれました。

23年9月には超英雄「金色の風 クロード」が登場。白夜王国の風の部族の衣装を身に纏い、風車の暗器で戦います。外伝「女王に捧ぐ風」では風の部族の村で開催されたお祭りに参加し、ダグやカチュアといった異界の英雄と交流したり、闘技大会で奮戦する様子が垣間見られました。


23年12月には超英雄「聖夜の金鹿 クロード」としてクリスマスイベントに登場。学級の紋章が鹿だったことに由来してか、角と耳が可愛らしいトナカイイメージの衣装を身に纏いました。外伝「聖夜の課外授業」では、性別の異なる二人の先生やエーデルガルト・ディミトリとともに、アスク王国で開催される冬祭りの使者として登場。幼少期の経験から観察眼に長けることが幸いし、先生からの「自分の学級の生徒たちに適切な贈り物を届ける」という課題を順調にこなしている様子が印象的でした。 

さらに25年2月のバレンタインイベントにて、超英雄「青海に語らう金鹿 クロード」が登場。デイジーの花束と竜の装飾が施された弓を手に、異国情緒あふれる豪華な衣装姿を披露しました。外伝「愛の祭の楽しみ方」ではディミトリらとともに、周囲に日頃の感謝を伝えるという愛の祭りに参加。怪しい笑顔で花を手渡してくるヒューベルトの奇行に戸惑いつつも、平和な祭りを楽しんでいるようでした。

『FE 風花雪月』とは異なる“2年後の成長姿”で登場

ファイアーエムブレム無双 風花雪月(2022年/Switch)
フォドラであり得たかもしれないもう一つの物語を描く本作でも、金鹿の学級の級長として登場。序章で主人公が金鹿の学級を選んだ場合、プレイアブルユニットになります。
士官学校での生活の最中、突如クロードのもとに同盟領東端にあるゴネリル領にパルミラの大軍勢が攻め入ったとの急報が入ります。クロードは老年の祖父に代わり、盟主代理として主人公や金鹿の学級の面々を引き連れ、増援として“フォドラの首飾り”へと赴きました。

ヒルダの兄であり、同盟きっての勇将と名高いホルスト卿とも協力し、一向はパルミラの王子シャハド率いる大軍を退けることに成功。しかし王族直々に軍を率いて攻めてきたことを危惧し、クロードは同盟の未来を案じ始めます。そして同時期にアドラステア帝国では権力闘争に端を発する騒乱が、ファーガス神聖王国も王位継承を巡る内乱が勃発。各国で同時期に起きたさまざまな変事に、貴族の子弟である他の生徒たちも対応せざるを得なくなり、やむなく士官学校は休止となりました。

士官学校休止から2年。エーデルガルト率いるアドラステア帝国がセイロス聖教会の中心組織である中央教会へと宣戦布告したことで、帝国と隣接する南部の国境付近の諸侯をはじめ、同盟領内に激震が走ります。
正式に盟主の座を継いだクロードは円卓会議にてなんとか諸侯の協力をとりつけ、帝国に対抗するための同盟軍を編成。さらに主人公やかつての級友たちを信頼のおける指揮官として招集し、帝国の脅威に備えていきます。

一向は帝国と同盟を繋ぐ要所であるミルディン大橋を守るべき出陣しますが、帝国軍本軍の急速な進軍によって守り切ることが叶わず、グロスタール伯は帝国に降伏。帝国軍はグロスタール領を抜けて大修道院を襲撃・陥落せしめ、前線は大きく北上することとなります。
デアドラ防衛戦、そして秘策からの帝国軍への反撃と、帝国との熾烈な攻防を繰り広げていく同盟軍。しかし、いざ帝国へと攻め入ろうとした際には、再度シャハド王子率いるパルミラの大軍に襲撃され踵を返す羽目に…。
クロードは立ち回りの難しさと先の見えない戦況に常に思い悩みながら、采配を振るっていきます。

フォドラ内部での戦いにいまだ終わりの見えないなか、クロードは「有事に際しては円卓会議が迅速な意思決定の妨げになっていたことは否めない」と主張。円卓会議を経て、レスター諸侯同盟領は「レスター連邦国」となり、クロードは初代レスター王となることを決意します。
帝国と協力関係を結び中央教会と王国を相手に戦ったりなど、『風花雪月』における歴史とはまた異なる道のりを歩んでいくこととなります。

ちなみに、肉親や故郷について…(クリックで表示/ネタバレ注意!)

本作では、故郷パルミラにおける親兄弟についてより詳細に描かれており、彼らとクロード(パルミラでの本名はカリード)の関係性や過去を計り知ることができます。

二度フォドラの喉元を超えてフォドラの首飾りへと攻めてきたパルミラ王族の王子シャハドはクロードの腹違いの兄であり、非常に自信家かつ野心にあふれていました。パルミラ王位を継ぐため、武勲を立てようと父王に許可を取らずに大軍を動かしてフォドラに攻め入るものの、愛想を尽かしたナデルの離反によって敗走。最期は弟であるクロードに討たれることとなります。

シャハドは最後までクロードを認めず高圧的な態度を取っていましたが、クロードは彼とも認め合いともに歩める未来を望んでいたようで、弓を引くことに躊躇いを見せていました。

また第二部以降に発生する外伝「詐称の代償」では、デアドラに攻め寄せた海賊がパルミラ水軍の名を騙っていたことをきっかけに、ジュディットと主人公に対して母であるリーガン家の娘ティアナはパルミラにいること、父は現パルミラ王であり自身がパルミラの王子であることを告白。また、パルミラ王家は後継者争いが起きていて長く不安定な状況であることも語っていました。
クロードがジュディットたちに口止めしたように、ティアナがパルミラ王と駆け落ちしたことは本来は秘匿情報。ですが、同盟内部では物語や噂話としてまことしやかに囁かれていたようです。

出演作一覧

本人が出演している作品をまとめました。末尾に★があるのはプレイアブルとして登場する作品です。
☆=紋章士として登場

※絵のみ、帽子などパーツのみの場合は含めません。リストは2025年4月現在のものです

『ファイアーエムブレム』シリーズ

ファイアーエムブレム 風花雪月 (2019年7月26日発売/Switch)★
ファイアーエムブレム ヒーローズ(2017年2月2日配信開始/アプリ)★
ファイアーエムブレム無双 風花雪月(2022年6月24日発売/Switch)★
ファイアーエムブレム エンゲージ (2023年1月20日発売/Switch)☆ ※追加コンテンツ「エキスパンション・パス」で登場

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