【レビュー】『カービィのエアライダー』伝説の理由は?1人用、画面分割プレイ、オレマシンなど気になるポイントを先行チェック!
みんなで遊ぶのがやっぱりオモロイ! 画面分割プレイやゲームチャットの併用も試してみました。
また、1人用モードはどんな感じか、アクションやレースが苦手な人にも楽しめるのか、オレマシンはどんなカスタマイズができるのか…といった、気になるさまざまな点をチェック!
本作が伝説として語られるそのワケは…!?
Nintendo Switch 2 『カービィのエアライダー』について、試遊『おためしライド』で確かめられなかった部分を中心にお届けしていきます!
(※この記事は追記を予定しています)


基本的なゲーム概要はこちらの記事をご覧ください↓
目次
伝説の『カービィのエアライド』から22年ぶりの続編
2003年にゲームキューブで発売された『カービィのエアライド』は、動き続けるマシンに対し、Bボタンを押すとブレーキ、離すと加速するというシンプルな操作のレースアクションゲームです。
単なるレースにとどまらず、用意されたモードとさまざまな遊び方、4人で画面を分割して遊ぶ楽しさ、なんならUIの見た目や耳馴染みの良いBGMも含め、当時のプレイヤーにその世界観を印象づけました。

時は過ぎ…、遊んだ人の評判は良いもののリメイクや続編のないやや希少性のあるタイトルとして、そして『スマブラ』を作ったゲームクリエイター・桜井政博さんの代表作として、『カービィのエアライド』は“伝説”のように語り継がれていきました。
そんななか、Nintendo Switch 2 の新登場とともに目玉の1本として現れたのが『カービィのエアライダー』! じつに22年ぶりの続編。とりわけゲームキューブ世代大歓喜であることは間違いありませんが、当時プレイしたことのない人からも大きな期待が寄せられる状況となっていました。
いやぁ、レースゲームなら『マリオカート ワールド』があるじゃないですか!
「カービィのエアライダー Direct 2025.8.19」での桜井さんも、そんなセルフツッコミ。しかし続けて「ファンが知っている。このゲームの訴求点はレースではない」と。そうなのです。マリオカートとは別物なのです!
みんな大好き!「シティトライアル」
…といっても、今や、当時遊んだことのない人のほうが圧倒的多数なのは明らかです。
しかし前作をプレイし深い思い入れのある人は、「シティトライアル」が好きだったーとか、最終的にはひたすら「シティトライアル」を遊んでいたとか、そんな人も多いのではないでしょうか。
とりわけレースとは少し異なるこの遊びは、多くの人を虜にし、たくさんの伝説を生んでは今世に語り継がれていきました。
(伝説のマシンが登場する、という意味においても!?)
おためしライドは遊んだ?
『カービィのエアライダー』の発売前に『カービィのエアライダー おためしライド』というオンライン試遊会が開催されていましたので、そこでいくつかの「エアライド」コースおよびオンライン対戦での「シティトライアル」を試した人も多いでしょう。
当時遊んでいた人は、「これが帰ってきた!」と感じたのではないでしょうか。
<※おためしでの画像 パドック、シティトライアル>
ポップで美しいビジュアルの世界を疾走する、爽快でスピード感ある「エアライド」のレース。
自在に動き回ってマシンを育て、次々と何かが起こってワクワク(わちゃわちゃ)する「シティトライアル」。
しかも、おためしで対人戦を遊べたのは、エアライドではなくシティトライアルのほうでした。意図と意気込みのようなものが感じられますね。
異なるモードそれぞれの楽しさが魅力
…もちろん、前作からある3つののモードのひとつ「ウエライド」も魅力的ですよ!
ラジコンを動かすような遊びが楽しいんですよね。
どのモードも“エアライドマシンを操り1位を目指す”ことは変わらないんですけど、それぞれに違う“遊びの核”があって、“レースゲームのようで、レースゲームとはちょっと違う感じ”。
それが、本作の特徴と魅力かと思います。
『カービィのエアライダー』先行プレイ!
…さて。この記事では、『おためしライド』で試せたものについてはちょっと省略気味にして、それ以外に遊べた気になる部分を中心にお届けしたいと思います。
具体的には、1人用「ロードトリップ」/画面分割でのマルチプレイ/オレマシンなど。
感想のまとめとしては、“時間を忘れる”!!
“みんなで遊ぶのってめちゃくちゃ楽しい!”
“クリアやコンプを目指しつつも、ずっと遊べる!”
です。
なおこれを書いている私は、とにかくアクションもレースゲームも不得意です。
(3D酔いもそこそこするタイプですが、酔い防止機能は現状不使用)
そんな私の視点が中心になりつつ、得意な人の感想も交えてお届けしますので、とくに“評判を聞いてやってみたいけど、ふだんアクションもレースもやらない。楽しめそう?”という人は参考にしてもらえたらと思います。
2〜4人で1台!分割画面で遊んでみた
お待ちかねというか、さっそくというか。
1台のSwitch2にコントローラーを複数つなぎ、2〜4人の同時プレイを試しました。
まずは「エアライド」で各コースを遊び、「ウエライド」、そして「シティトライアル」を気の向くままにプレイ!

画面分割にも懐かしさと新しさ
3人、4人プレイは4分割画面!
なんかこう懐かしい感じもする、マルチプレイの有りようです。

3人だと、右下にはマップとライダーの位置が表示されます。

伝説のマシンのパーツを持っているCPUを見つけるのには、4人より3人のほうがわかりやすい?と聞いてみるも、「遊んでいるほうはマップを見る余裕ありません!」とのこと(笑)。
ギャラリーにとって全体像がつかめたりするので、大勢で集まったときはあえて3人プレイにするのも楽しそうです。
2人プレイの分割は、せっ、狭い!
横分割か縦分割かを変更することができますが、やはり横分割のほうが情報を広く見られて、遊びやすいかな。

「ウエライド」は反対に、1画面で遊べるのがまた、いいですね。ほんとに“ちっちゃいレース”になります!

オレマシンの登場に笑い沸き起こる
オレマシンのカスタマイズをしていると、「エアライド」で乗り込めるのはもちろんですが、「シティトライアル」で乗り換えたときにヘンテコなマシンが登場し、爆笑が起こることも! ※オレマシンにならない設定にもできます

今回は始めたばかりのセーブデータのため、途中でライダーやマシンが手に入ると、みんなで歓喜。もちろんクリアチェッカーが開いていく様も楽しいです。
オレマシンを交代で作って、シティトライアルで遊んで…みたいなこともしていました。

単に対戦をやるだけではなく、できることが多いので、「もう1戦!」「つぎはこれを試そう」などしていたら、あっというまに何時間も経ってしまいました。「時間を忘れるね」というのがみんなの感想です。

リプレイ機能もすごい
皆が帰ったあと、リプレイを再生。こっ、これはっ、おもしろい!
自分以外がどんなふうに走っていたかなどをみんなで振り返るのも楽しいでしょうし、名シーンをいいアングルにして写真で残しておくなども盛り上がりそうです。

1人専用ストーリーモード“ロードトリップ”
ひとり旅の果てに見るものは…? いわゆる1人用のストーリーモード。「ロードトリップ」の名のとおり、1本の道を突き進み、お題をクリアしながら新しいマシンや強化素材を手に入れてマシンをパワーアップしていきます。
途中、ちょっとした出会いと分岐があり、次のステージがどんなところに行くかはプレイヤー次第。

ムービー→お題!お題!中ボス!お題!お題!イベント!ボス!→次のステージへ。みたいな感覚でしょうか。ストーリーが展開するというよりは、お題をひたすらこなして強化し、ステージを進む際に少しずつストーリーが見られる感じです。
お題は、コースを走るものもあれば、シティトライアルの一部を切り取ったようなもの(鍵を見つけて宝箱をとれ、など)まで、さまざま。並んだ3つから好きなものを選んだりすることができます。
しかしですね。うっかり苦手なお題があるとリトライ続きになってしまったり、ボスが倒せず時間がかかってしまう私。早く!続きが見たいのに! ただ、ここで経験することで、シティトライアルのイベントやスタジアムのチュートリアル的な体験になるんだなという印象でした。(※「教習所」も別途あります!)
経験者および上手な人はサクサク進んで、「ステージの数は思ったより多かったですが、1時間半でとりあえず通常エンドにはたどりつけた」「1プレイがサクサクなので、ついやっちゃう」とのことでした!
当然ながら、お題によって飛行に強いマシンと重いマシンを使い分けるなどが必要。強化の方向性についても、加速や攻撃力を上げておくなど、お題が進めやすくなるコツがありそうです。

エアライドマシンが見つめる先は?テーマソングの歌詞に隠された意味は?うーん、楽しみです。
職人爆誕!オレマシンの作り込み
自分だけのマシンを仕立てよう!
マシンのカラー、柄、アクセサリー、デカール(シール/マーク/ライン/エフェクト)、エフェクト、サウンドを設定して自分好みにカスタマイズできます。

プラモデルとか、スニーカーのカスタマイズとか、その雰囲気ですよね。
1:見栄えのいいマシンを作る人、2:ネタ的なマシンを作る人、3:デカールを組み合わせてひとつの絵を作る人 が表れるだろうなあ!ということが想像できます。
まずは他のモードを遊んで稼いだマイルでパーツを少しずつ買い増やし、ちまちまとオレマシンを練り込む。そんな職人が生まれるのは間違いないでしょう。なんならもう、走らずにずっとオレマシンを手掛けて終える人もいるんじゃないでしょうか。そんな道もまたエアライダーだ!
そんな職人魂のある人だけではなく、作りたくなるきっかけもいろいろ。シティトライアルで遊んでいる時に登場するのも、モチベーションのひとつになります。
そして「オレマシン市場」に「出品する」という仕組みも大きくて、「試しにここに並べるなら、ちょっと頑張って作ってみようかな」と思わせてくれる。この威力はデカイなと思いました。

しかも選べるパーツは、多いけど無限じゃない。このバランスがまた絶妙! 「めちゃめちゃたくさんある!どうしよう!」とは思うものの、途方に暮れるほどではない。この中でどう工夫するかが、燃えるところなわけです。
なかでもデカールの「ライン」が小憎い。さまざまな直線、曲線、その組み合わせによる無限大のデザイン。磨き抜かれたセンスを光らせる時…。
オレマシンを並べるギャラリーも何種類かあり、オンライン部屋「パドック」からみんなで鑑賞することができます。そこをウロウロしているだけでも楽しかったり。
オレマシンが置かれることで、“友達が部屋に来る”感覚も爆増。友達んちに遊びに行った帰りには、オレも作ってみようかなぁ…という気持ちになるのではないでしょうか。

大発明、クリアチェッカー
今やおなじみ「クリアチェッカー」。大きな見出しにしてしまいますが、私は『カービィのエアライド』といえばまず思い浮かべるのはクリアチェッカー!! というくらいに、クリアチェッカーが大好きだったのです。(…や、ちょっと言いすぎたかもしれません。)
無いわけ無いと思っていましたが、やはりあります。

いわゆる実績解除ってヤツなのですが、リストではなくパネル式になっており、隣り合うパネルの条件を確認することができます。
なにより、パリーンパリーンと割れていく様子が気持ちいい。どれからつぶそうかとか、こっちの条件を見たいからとアタリをつけたりとか。にらめっこし、ぷちぷちつぶしていくのがたまらんのです〜。(1本道のお題方式だと苦戦するのに)
今や『スマブラ』でもクリアゲッターとしておなじみなので『エアライダー』のレビューとして直接関係あるものではなのですが。偉大なる発明、クリアチェッカーを味わう喜びをまた噛み締め、思い浸ってみたのでした。
まとめ
総合的な感想としては、物量で圧倒してくるタイプのゲームではないのに時間泥棒!ということ。
遊びの工夫がいろんなところに散りばめられた、おもちゃ箱の世界です。
自分の世代的な感覚と個人の感想だけでいってしまえば、“(スマホを始めとして)終わらないゲームも増えてきた昨今、平成のおもちゃが帰ってきた様な懐かしさ”。(※スーファミ世代です。青春の90年代!)
もちろん作りはゴージャスですし、オンライン機能があっていつまでも終わらない世界が用意されているのですが。
一見シンプルに見せて奥に深く掘り進められる『カービィのエアライダー』。
1人でもくもくとやるもよし、オンライン対戦で腕を競い合うもよし、気兼ねしない友達とわいわいするもよし。
対戦と記録を突き詰める世界としても熱くなれますが、
そりゃもう、グミをふにふにするだけでも許される。
そんなゲームなのでありました。
<製品概要>

発売日:2025年11月20日(木)
価格:パッケージ版 8,980円(税込)/ダウンロード版 7,980円(税込)
対応ハード:Nintendo Switch 2
CERO:全年齢
▶︎公式サイト
※本ソフトには、インターネットに接続できる環境とNintendo Switch Onlineへの加入(有料)が必要なモードや機能があります。
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© Nintendo / SORA
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