【先行プレイレビュー】『パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語』丁寧な作りで魅せる青春群像伝奇、その理由とは[ネタバレなし]
会話のセンスと丁寧な作りが光る、待望の『パラノマサイト』シリーズ新作が登場!
ジャンルは“青春群像伝奇ミステリー”、その理由は?
本作の新要素はどんなかんじ?
はじめてでも遊べるの?
そんな気になるポイントをおさえつつ、ネタバレを全力で避ける形で本作の魅力をお伝えしていきたいと思います。
あなたがこの記事に求めるものは…
最初にお聞きしますが、あなたはシリーズ1作目『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』を遊んだことがありますか?
『パラノマサイト』シリーズを遊んだことがない人へ
なんですって!? 遊んでない?
SNSやら、「Nintendo Direct ソフトメーカーラインナップ 2026.2.5」やら、どこかで聞きつけて本作をチェックしてくださった方でしょうか! この記事にまで足を運んでくれて、ありがとうございます!!
が、できたらぜひ、1作目『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』からぜひ体験していただきたい!
どちらから遊んでも大丈夫なのですが、1作目から遊んでいるとちょっとした小ネタにもニヤリとできるので、ぜひやってほしいなーというのがいちファンからの本音です。
『FILE23 本所七不思議』は、丁寧なテキストアドベンチャーの土台に、ホラー、ミステリー、群像劇、チャートとザッピング、犯人当て、脱出ゲーム…あらゆるアドベンチャーゲームの要素が詰め込まれており、能力バトルまであって盛り盛りに驚かせてくれました。
決してボリュームの大きいタイトルではない(10時間ほどでクリア可能)はずなのだけれどそれを感じさせず、キャラクターおよびバディものの魅力もあって、満足感の高いゲームとなっております。
ホラーが苦手で躊躇している声も聞きますが、(「学校の怪談」もあるものの)中盤すぎからは推理もの要素が強くなっていきますので、部屋を明るくしてぜひお楽しみください。
対して2作目『パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語』は、ホラー要素はおさえめ(ほとんどない)です。
そして、より遊びやすくなっています。そう、より遊びやすい。
詰まらずに読み進めることができたり、失敗してもヒントがあったり。
“資料”のテキスト量はちょっと多いんですが、全体的に、初めて遊ぶ人もより入りやすいものとなっています。
そういえばオープニングで『本所七不思議』の物語を知っているかを聞かれました。知らないと答えるとどんな解説が入るんでしょ…と思ったら。あ。

案内人さんも先に体験しておくことをおススメしてました。

対応機種:Nintendo Switch 他
発売日:2023年3月9日
価格:1,980円(税込)
ジャンル:ホラーミステリーADV
CERO:17歳以上対象
▶︎公式サイト
▶︎マイニンテンドーストア購入ページ
というわけで、できれば先に、もちろん最終的には『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』もぜひ遊んでもらうとして…。
引き続き記事をご覧くださる方は、[ こちら ]へお進みください。
『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』を遊んだことがある人へ
なんでここを読みにこられたのでしょう!?
何も知らず、何も見ず、『パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語』を遊べばいいじゃない!
というのがいちファンからの本音です。
…いや、見に来ていただきありがとうございます。
プレイ済みの感想を見たいという方はもちろん、すでに遊んだうえで他の人を感想を見たいという方もいらっしゃるかもしれないですね。
あるいは、ホラーが苦手だったり、えげつない事件に心をえぐられたり、謎解きで詰まってしまったりと、前作を苦労して遊ばれた方だったりするでしょうか。そういう方もより安心できるのが、『パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語』であることは間違いありません! ホラーはおさえめ、ゲームとしてもより遊びやすくなっています。なんとCEROも下がって15歳以上。
…もちろん、そのうえで新作がどんな感じか、事前に知っておきたい方もいらっしゃると思います。
…というわけで、そういった方々は引き続き、記事をお楽しみいただければと思います。(このままスクロールどうぞ)
あ。やっぱりプレイ前には何も見ないでおくことにします、という方も、まだ帰らないで!!
記事の最後にスキップしますので、[ こちら ]から他の関連記事をご覧ください。
[ネタバレなし]完全クリアしたうえで遡る、本作の魅力
1作目『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』から約3年。会話のセンスと丁寧な作りが光る、待望のシリーズ新作として登場したのが『パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語』です!
2月5日の「Nintendo Direct ソフトメーカーラインナップ 2026.2.5」で発表されて、2月19日にあっという間に発売となります。
そんなリリース情報を見て気になっていた点を、実際に先行プレイで体験することができました。
もちろん物語や仕掛けのネタバレなしでお届けします!
なおプレイ時間は、2日間で一気に駆け抜けて約17時間(海女漁2時間を含む)でした。
伊勢志摩で繰り広げられる、青春物語と伝奇ミステリー
本作のあらすじ(導入)はこちら。
伊勢湾に浮かぶ離島、亀島。
そこに住む海女の少年・水口勇佐は、海底で《もうひとりの自分》に遭遇する。
正体不明の少女、宝を探しに来た外国人、水死体を調査する謎の主婦――。
それぞれの思惑は交錯し、やがて悠久の歴史に隠された人魚の秘密へと結びついていく。
ジャンルは“青春群像伝奇ミステリー”というとおり、主人公と友人たちの青春ドラマも見逃せないポイント!




では、“伝奇”とは。
当然、人魚の物語が展開するわけですが、“悠久の歴史に隠された”とあるとおり、歴史上の物語も登場します。
舞台となる伊勢志摩は、平清盛の父・忠盛を輩出した「伊勢平氏」の発祥の地であるのだそうで。
また、平安時代の歌物語集「伊勢物語」にも触れられます。
地理的な解説や歴史的な資料も用意されており、「平家物語」などの歴史や文学が好きならワクワクするポイントかもしれません。
とはいえ難しい知識を頭に入れる必要はなく、解答を間違えても先に進めるので安心です。
人魚の伝説をめぐっての調査。数々の伝承が、どのように現代で結びつき、明かされていくのか。
主人公だけでなく、他の人物の視点からも物語を進め、集めた情報から読み解いていくのが群像ミステリーとしての面白さです。
新システム《追想潜入》による新たな物語体験
複数人の視点で進める他にも、必ずしも時間通りに進むとは限らないのが本作のシステム。
物語の途中で《追想潜入》を発見すると、ストーリーチャートに過去に起きたことが追加され、体験することができるようになります。


これにより、今まで知らなかったことを知ることで、新たな道がひらけたりも…。
ただの回想シーンということではありません。
勇佐以外の数人のストーリーチャートも同時に見ることで、「このキャラクターのこの時間帯にはまだ隠された何かがあるんだろうか?」など、先を進めながらも過去の情報量を意識するという体験が生まれました。
また、タイムラインの軸の長さが定かではなく、判明した出来事によってビヨーンと伸びたりとか、視覚的に時間軸が変化する面白さがありました。…あー、ビヨーンとか言われてもわからないですよね…。すみません。でも感想としては「ビヨーンと伸びてびっくり!!」くらいにしておきます。実際に体験して、「これか(笑)」と思ってもらえたらいいかと思います。
素潜り漁ミニゲームはいろんな意味で侮れない
正直に言ってしまいましょう。私、テキストアドベンチャーに3Dマップやアクション要素は要らない派です!(QTEもやりたくない)
そういう操作が下手なので、「素潜り漁体験ミニゲーム」については泣きながら体験することになるのだろうかという不安がありました。
…が。大丈夫でした!安心したー。
なんなら、案外楽しくてついやっちゃうレベル。「ミニゲーム」とあるとおり、獲物によってポイントが違ったり、レベルアップしてスキルを上げたり。しっかりゲーム要素があります。


どんな場所にどんな獲物が潜んでいるか判断するコツなんかもあって、伊勢海老を捕まえた時の喜びはたまらんー!(食いしん坊なだけ…?)

しかもただのミニゲームや導入要素にとどまらないのが、さすがというか、お見事というか。一時的な遊びのバリエーションではなくて、お話や体験のうえでも“必要なもの”でした…!
さりげなく他の海女さんたちにも推定レベルがあるのも面白いです。ただ「ベテランです」と言われるよりも、「この人、こんなに潜れる人なんだ!」と自分の体験から比較して想像できる。キャラクターへの理解度を深めることもできる、不思議なミニゲーム体験でした。
独特の雰囲気とセリフ回しが魅力的な登場人物たち
勇佐のセリフに独特な言い回しが散見されますが、他のキャラクターたちも独特の雰囲気をまとっています。



サブキャラと思っていたおばあちゃんもジョークのテンポが半端ないクセつよのキャラだったり。
見た目がおとなしく見えるぶん、いっそうセリフの独特さが際立ちます。
ミステリーアドベンチャーには、いたたまれない事件やシリアスな犯人探しもつきもの。そんな暗くなりがちなエピソードにおいても、キャラクターたちの根の明るさが気持ちを上向きにさせてくれますし、それぞれ自然と愛着が湧いてくるいいキャラばかりでほっこりします。
丁寧な作りと安定感。なんだか温かい気持ちになれる一作
前作よりもいっそう、ゲームとしての丁寧な作りがうかがえました。つまづくところも少なく、初めて遊ぶ人にもより遊びやすいのではないでしょうか。
いっぽうでシリーズものとしての安定感をひしひしと感じます。(3作目も作ってほしいですね、という意味です!)

そしてアドベンチャーゲームですから、最後にどんな思いが残るかも大事なポイントですね。
あんまりハッキリ言えませんが、事件を解決してスッキリ! という以上の大きな感情に包まれます。
ミステリーアドベンチャーとしての醍醐味。
目の前に起きた出来事が自分のものになる体験。
そして、亀島での青春物語。
ぜひ見届けてみてください!

製品情報と関連記事
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対応機種:Nintendo Switch 他
メーカー:スクウェア・エニックス
発売日:2026年2月19日
価格:2,480円(税込)
ジャンル:アドベンチャー
CERO:15歳以上対象
▶︎公式サイト
▶︎マイニンテンドーストア購入ページ
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