たぬきち(「どうぶつの森」シリーズより)【任天堂図鑑】

初代『どうぶつの森』から登場し、商い・不動産・無人島開発と多岐にわたって活躍してきた「たぬきち」。彼のパーソナル情報とともに、シリーズを経て躍進していったようすを振り返ります。
[ハード略称] NINTENDO 64=N64、ニンテンドーゲームキューブ=NGC、ニンテンドーDS=DS、ニンテンドーDSi=DSi、Wii=Wii、ニンテンドー3DS=3DS、Wii U=WiiU、Nintendo Switch=Switch、スマートフォン向けアプリ=アプリ
目次
プロフィール/基本情報
誕生日は5/30のふたご座。好きなことばは「あきんどは損していつか蔵がたつ」。
その名前の通り、たぬきの姿をしたキャラクターで、語尾に「だなも」や「だも」と付ける特徴的な話し方をします。
村や島での生活に欠かせない道具の販売や住居提供などを担う、シリーズを通してなくてはならない存在です。

弟子に「まめきち」「つぶきち」という双子の豆だぬきがおり、商人としてのカリスマ性がうかがえます。
売上と共にお店の規模も拡大
小さなお店の商人として登場し、事業をどんどん拡大していった敏腕経営者。
現在は不動産事業を中心に幅広く展開しています。
初代『どうぶつの森』当初のたぬきちは、「タヌキ商店」という小さなお店の店主でした。
お店は、売上に応じて店舗の規模拡大を行い「商店」→「コンビニ」→「スーパー」→「デパート」の順に改装。「デパート」になると従業員を雇い、「まめきち」、「つぶきち」が働き始めます。


経営者としての成功と苦労
今でこそビジネスに成功しているたぬきちですが、過去には相応の苦労があったようです。
若かりし日、店舗の拡大を夢見て都会へ出たたぬきち。しかし身も心もすり減らし、突然故郷へ帰ってくると「資金力がないと勝てないんだ」と幼馴染のあさみに漏らしたといいます(『おいでよ どうぶつの森』より)。
ビジネスモデルの拡大に成功しているのは、このような過去の挫折経験があったからかもしれません。
商人としての顔の広さ
『どうぶつの森』〜『どうぶつの森e+』でプレイヤーをたぬきちと引き合わせてくれた「みしらぬネコ」とは、「オレオレ」だけで通じ合う仲。突然やってきた家もお金もないプレイヤーに空き家を販売してくれたのは、みしらぬネコへの信頼からかもしれません。
また、ファッションデザイナーの「グレース」とも昔馴染みのようです。彼は昔から無茶苦茶で、たぬきちたちはその後始末に追われていたのだとか。(『とびだせ どうぶつの森』より)。
初登場作
どうぶつの森(2001年/NINTENDO 64)

初登場はシリーズ1作品目。たぬきちは、とある村にやってきたプレイヤーが村で一番最初に出会う人物です。


たぬきちは、家が無いまま引っ越してきたプレイヤーに空き家を販売してくれますが、お金も一切持っていなかったため、店でアルバイトをするよう提案します。アルバイト後も払いきれなかった分はローンとなり、ローン完済後も家の増築をお願いした場合は、さらにローンを組むことになるため、たぬきちは「ローン」のイメージを強く持たれることが多いキャラクターです。

主な経歴
シリーズを通して登場しているたぬきち。
『どうぶつの森』、『どうぶつの森+』、『どうぶつの森e+』、『おいでよ どうぶつの森』、『街へいこうよ どうぶつの森』では、店主を務めていました。
『とびだせ どうぶつの森』以降のタイトル(『どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー』、『あつまれ どうぶつの森』など)では、不動産業や開発事業にも進出し、事業を拡大しています。
不動産業を設立
とびだせ どうぶつの森(2012年/3DS)
お店の経営をまめきち、つぶきちに譲り、「たぬきハウジング」を立ち上げて空き家の販売や増改築など不動産事業の拡大を始めました。服装もシャツにベストを重ね着するオフィススタイルに変わっています。


事務所の一角には「ハッピーホームアカデミー」のブースが設けられていました。

家のトータルコーディネート
どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー(2015年/3DS)
ハッピーホームアカデミーの業務を体験することができる『どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー』では、「たぬきハウジング」が「ハッピーホームアカデミー」を買い取ったことが判明します。
これによって、たぬきハウジングの事業は、これまでの増改築やエクステリアだけでなく、内装や家具の提案など家のトータルコーディネートにまで拡大しました。
開発事業「たぬき開発」を開始
あつまれ どうぶつの森(2020年/Switch)
不動産の次にたぬきちが目を付けたのは無人島の開発事業。「たぬき開発」を立ち上げ「無人島移住パッケージ」を始めます。
『あつまれ どうぶつの森』では、無人島移住パッケージに参加したプレイヤーや他のどうぶつたちをサポートする役割で登場します。島内の業務は後にたぬきちの勧誘でやってくる「しずえ」に一任しますが、たぬきちは引き続き家の増改築、インフラ設備の建設など過去の経験を活かした業務に携わります。

また、博物館の地下にあるカフェにたぬきちを呼び出すと、まめきち、つぶきちとともに来店。商店を託した弟子たちも立派に成長したようです。

このように、初代『どうぶつの森』の商店からスタートし、着実にビジネスモデルを築き上げてきたたぬきち。根っからの商売人、経営者であることが分かります。
『スマブラ』、『マリオカート』にもゲスト出演
最後の切りふだとして登場
大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL(2018年/Switch)
ファイターではありませんが、「むらびと」、「しずえ」の最後の切りふだにまめきち、つぶきちと共に登場。対戦相手を建物に閉じ込め爆発する荒業を披露します。

また、スピリットとしても登場。超過することで、デパートスタイルのスーツを着たたぬきちに変化します。
「どうぶつの森」コースに登場
マリオカート8(2014年/Wii U
マリオカート8 デラックス(2017年/Switch)
レーサーではありませんが、「どうぶつの森」コースにタヌキ商店と共に登場。駆け抜けるレーサーたちを見守ります。

出演作一覧
たぬきち本人が登場する作品をまとめました。
※絵のみ、帽子などパーツのみの場合は含めません。リストは2025年5月現在のものです
『どうぶつの森』シリーズ
どうぶつの森(2001年4月14日発売/N64)
どうぶつの森+(2001年12月14日発売/NGC)
どうぶつの森e+(2003年6月27日発売/NGC)
おいでよ どうぶつの森(2005年11月23日発売/DS)
街へいこうよ どうぶつの森(2008年11月20日発売/Wii)
ニンテンドーDSi電卓 どうぶつの森(2009年2月25日発売/DSi)
ニンテンドーDSi時計 どうぶつの森(2009年4月1日発売/DSi)
とびだせ どうぶつの森(同amiibo+含む)(2012年11月8日発売/3DS)
どうぶつの森 こもれび広場(2013年7月11日発売/WiiU)
いっしょにフォト どうぶつの森(2014年4月24日発売/3DS)
どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー(2015年7月30日発売/3DS)
どうぶつの森 amiibo フェスティバル(2015年11月21日発売/WiiU)
どうぶつの森 ポケットキャンプ(2017年10月25日発売/アプリ)
あつまれ どうぶつの森(2020年03月20日発売/Switch)
あつまれ どうぶつの森 ハッピーホームパラダイス(2021年11月5日/Switch)
どうぶつの森 ポケットキャンプ コンプリート(2024年12月2日発売/アプリ)
そのほかのシリーズ
マリオカート8(2014年5月29日/WiiU)
大乱闘スマッシュブラザーズ for 3DS(2014年9月13日/3DS)
大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U(2014年12月6日/WiiU)
マリオカート8 デラックス(2017年4月28日/Switch)
大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL(2018年12月7日/Switch)
(執筆/イッキ 編集/りふぁ)
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