絵と音から魅力を紐解く『ソニックフォース』:設定画公開編(2018年2月号より)

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2017年にNintendo Switchほかマルチプラットフォームで発売された『ソニックフォース』。お買い求めしやすくなった新価格版が11月21日(木)に発売されました!
そこでNDWでは、ニンテンドードリーム誌上で行われた開発者インタビューおよび設定画公開企画を複数回に分けてお届け。今回は謎多き敵インフィニットや荒廃した世界観など、開発段階で生み出されたさまざまな設定画を大公開!クリエイターズコメントも必見です。
【『ソニックフォース』特集】
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絵と音から魅力を紐解く『ソニックフォース』:設定画公開編
絵と音から魅力を紐解く『ソニックフォース』:サントラ発売記念サウンドディレクター大谷智哉さんインタビュー編(後日公開予定)
・記事は修正している箇所もありますが、基本は掲載時と同じものになります。
・ネタバレを含む場合があります
本企画は『ソニックフォース』の公式サイトで公開中の「グラフィックコラム」との連動企画。コラムでは掲載されなかった貴重な設定画や各ステージのコンセプトアートなどを紹介し、実際にイラストを手がけたクリエイターからのコメントも掲載しました。

エッグマン軍の戦力たち エネミー

Dr.エッグマンの忠実な部下にして、圧倒的な数で侵攻してくるロボットの兵士たち。さまざまなステージに大挙して登場し、ソニックたちレジスタンス軍の行く手を阻む。

ポーン風ロボ決定稿。端には小さく従来のデザインのイラストも

ポーン風ロボの中期検討稿

モトラ風ロボ決定稿

エッグウォーカー風ロボ決定稿

ナール風ロボ決定稿

CREATOR’S COMMENT
戦争がテーマなので、これまでのかわいい路線を一新し、兵器風にデザインしています。無機質な中にも愛嬌を感じるように気を付けました。シリーズおなじみのエネミーを下地にはしていますが、今回は戦下という特殊な状況で新たに開発されたという設定なので、これまでのかわいいエネミーたちもどこかでひっそり暮らしています。 【リード キャラクター アーティスト/棚橋伸吉】

無限の力を持つ敵 インフィニット


Dr.エッグマンとともに現れ、圧倒的な力によって一度はソニックを凌駕し捕えた謎の敵。胸につけた「ファントムルビー」のパワーによって、瞬く間に世界を支配した。常に敵を見下したような物言いをする。
 

初期



ゴーストのような荒々しい姿のものや怪物風の角があるものなど姿もさまざまだが、仮面や尖ったツメのある大きな手など完成版にも共通している部分も見受けられる


バッファローをモチーフとしたデザイン案

中期


ジャッカルモチーフになりデザインの大枠が確定。包帯姿が不気味なカッコよさを演出している。左上にはインフィニットの顔を模したロゴマークが 

仮面の形もかなり決定稿と近くなっている

後期


現在の姿にかなり近づいてきた後期の検討稿。仮面の傷や包帯は「弱そうに見えてしまう」という理由で最終的に無くなった


色味などが調整され完成された決定稿

CREATOR’S COMMENT
ソニックら仲間たちとの絆、そこに立ちはだかる凶悪な存在としてインフィニットをデザインしました。キーワードの「残虐」「力に固執」「絆を信じない」などといっしょに、モチーフとして「なまはげ」が掲げられました。なまはげには、怖いというイメージとともに、キャッチーなシルエットになりそうだという狙いがありました。デザインは難航しましたが、何気なく描いたインフィニットの顔ロゴマークが功を奏し、頭の中が整理され一気に完成へと向かったのを覚えています。
動物モチーフをジャッカルとしたのは、冥界の神である「アヌビス神」のモチーフがジャッカルだという説があり、これが決め手となりました。お気に入り部分は、耳の中の縞模様が左右でネガポジ反転している部分で、幾何学的な不気味さが良いアクセントになったなと思っています。 【リード キャラクター アーティスト/棚橋伸吉】

荒廃した世界 ステージ

砂漠と化したグリーンヒル
シリーズでおなじみの緑豊かなステージ。しかし今作では戦争の影響で砂漠化してしまっている。砂漠の景色の中にも見慣れた市松模様や360°ループなどが入り混じり、グリーンヒルの面影が見て取れる。

実際のゲーム画面

夕暮れの美しい市街地
異国情緒のある街並みが広がるステージ。戦争によって壊滅し、そこかしこで立ちのぼる黒煙と美しい夕日とのギャップが際立つ。

破壊される街並みの設定を模索中のアイデアスケッチ。住居や立地などさまざまなシチュエーションが見て取れる

現在のステージの基盤となった一枚

実際のゲーム画面

最終決戦の地 エッグマン帝国要塞
エッグマン軍とレジスタンス軍との、最後の正面衝突の戦いの舞台。敵・味方の戦艦が空を飛び交い、中央には不気味な機械の塔がそびえ立つ。イラストは元となった初期のラフであり、中央の深い谷などの共通部分が見て取れる。


実際のゲーム画面

CREATOR’S COMMENT
どれも開発初期のアイデア出しに制作されたイメージですが、戦争の影響でグリーンヒルが砂漠化したという設定の一枚は、荒廃感や空と砂の鮮やかな雰囲気が製品版にも活かされています。初期プレゼン用に計画していた市街地のイメージは、欧風の建物やライティングの雰囲気を本編にも引き継ぎました。エッグマンの本拠地をイメージした一枚は、メカなどがSFミリタリー調ですが、帝国要塞のデザインにも引き継がれたんですよ。【アートディレクター&背景リーダー/三浦義貴】

エッグマン軍の力の象徴 大型戦艦&戦闘機

エッグマン軍の主要兵器の1つである空中戦艦。さまざまなステージの背景に頻繁に登場している。また、大型戦艦と同じカラーリングが特徴の小型戦闘機は「STAGE6 エッグゲート」にてソニックが上に乗ってアクションを繰り広げるシーンが印象的。


大型戦艦 実際のゲーム画面



無人戦闘機 実際のゲーム画面

CREATOR’S COMMENT
これらの戦艦やシャトル、戦闘機などはステージ限定で使用されるのではなくストーリー進行上、さまざまな場所で使われ、宇宙空間にも登場します。ですのでSF寄りな設定とミリタリー風味をベースに考えていたのですが、制作タイミングで改めて見直したところ、同じエッグマンが作ったエネミーが基本的にシンプルなデザインなのでその点を考慮してあまり複雑な形状にならないように、またエッグマンメカらしいユーモアも入れつつ今回の世界観に合わせたシンプルなデザインに修正しました。【アートディレクター&背景リーダー/三浦義貴】

アバターの強力な武器 ウィスポン


一般市民であるアバターが、ソニックたちとともに戦うために駆使するガジェット。炎を噴射する「バースト」や敵をキューブ化する「キューブ」などさまざまな種類が存在。さらにステージ中の「ウィスプ」を獲得すると、ガジェットごとの特殊なアクションが発動できる。


初期の武器デザイン案。ウィスポンよりも実物の兵器に近く、より無機質的なイメージになっている


「バースト」の設定画。ゲーム中では見づらい変形イメージが見てとれる。さらに装着&攻撃の様子や特殊アクションも記されている


電撃のムチで攻撃する「ライトニング」の決定稿


「ドリル」決定稿。右下には潜って進む様子も

CREATOR’S COMMENT
初期の頃はただの兵器という設定だけでデザインしていましたが、ゲーム内容の変更に伴い、代わりにシリーズ登場の宇宙生物「ウィスプ」がウェポン化した姿=「ウィスポン」というポップな設定が生まれました。私のお気に入りはライトニングで、実はサイドから見るとライトニングウィスプの顔を模しています。【リード キャラクター アーティスト/棚橋伸吉】
いかがでしたか?公式サイトの「グラフィックコラム」ではこのほかUIデザインやアバターについてのデザイン秘話が掲載されていますので、ぜひ合わせて『ソニックフォース』の世界観を味わってみてください。
『ソニックフォース』グラフィックコラム
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関連リンク

『ソニックフォース』 公式サイト
ソニック公式ポータルサイト 「ソニックチャンネル」


ⓒSEGA

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