【レビュー】3Dアクションも新しい道が出現する演出も楽しい!!『星のカービィ ディスカバリー Nintendo Switch 2 Edition + スターリーワールド』

スターリーステージの演出が本当に楽しい〜!
そして、シリーズ未体験の人やアクションが苦手な人にも、3Dカービィをぜひ味わってもらいたい…とあらためて感じました。
この記事では、『星のカービィ ディスカバリー Nintendo Switch 2 Edition + スターリーワールド』(以下『スターリーワールド』)の先行プレイレビューをお届けします!
11月20日の発売が発表された『カービィのエアライダー』ももちろん楽しみですが、その前に「星のカービィ」本編も、ぜひプレイしてください!
スターリーステージでできる新しいあそび
Nintendo Switch『星のカービィ ディスカバリー』(以下『ディスカバリー』)が、 Nintendo Switch 2 で美しくパワーアップ!
『星のカービィ ディスカバリー Nintendo Switch 2 Edition + スターリーワールド』という名称で、新たなストーリー「スターリーワールド」を遊ぶことができます。

その遊び心地はどのようなものか。ボリューム感や、どんな人にオススメか?
…結論としては、『スターリーワールド』は楽しいし、そもそも『ディスカバリー』がよくできている。
ということに尽きると思いました。
じっくり最後までお読みください。
そもそも『星のカービィ ディスカバリー』とは
「星のカービィ」シリーズ本編初の3Dアクション。
敵を吸い込むことでさまざまな技を使うことができる“コピー能力”はもちろん健在。
さらに「ほおばりヘンケイ」が本作の特徴で、クルマ、自動販売機といった無機物をほおばることで、その物体の特徴を生かしたダイナミックなアクションを楽しむことができます。

スターリーステージ
『スターリーワールド』でのみ遊べる“スターリーステージ”は、既存のステージとは違った道筋を楽しむことができるというものです。

いわば追加要素であるので、スターリーステージは本編ステージよりも手強く、敵が結晶化して強くなっているなど歯ごたえもアップしています。
なにより、「スターリーフラワー」に触れたり壊したりすることで周囲が結晶化し、新しい道が少しずつ開けていくのが見た目も遊びもおもしろいポイントです。

本編ステージと同様に、ワドルディのかわりに星の子「スターリー」を探したり、決められたミッションを達成したりと、ひとつのステージを何度も挑戦して楽しむことができます。

スターリーステージはどのように出現する?
スターリーステージは、ひとつのワールドに2つずつ存在します。

新モードとして出現するのではなく、『星のカービィ ディスカバリー』の本編と並行して展開します。
「はじめから」で遊ぶと、最初のワールドであるネイチェル草原のボスを倒したあとにイベントが起こり、以降クリアしたワールドのスターリーステージを選べるようになります。

とりあえず本編ステージを進めるもよし、スターリーステージと交互に進めるもよし。
すでに『ディスカバリー』をクリア済みのファイルでは、スターリーステージをすぐにプレイすることができます。
新しい「ほおばりヘンケイ」の遊び心地は?
さて。気になるポイントのひとつは、新しいほおばりヘンケイ(3種)ですよね。
「バネほおばり」
見たまんま、びょい〜んと跳ねることができます。これがなかなか、快適!

もともとビルや遊園地など高い足場の多いステージが多いこともあって、それを大きなジャンプで超えていくのは、とても気持ちいい!
用意された段差を飛び越えるだけでなく、真下に向かってドロップアタックも。
敵を倒したり仕掛けを作動させたりと、いろんなところで活躍するほおばりヘンケイです。

「はぐるまほおばり」
「はぐるまとっしん」をすることで壁にくっつき、そのまま回転して壁を進むことができます。


歯車というか、忍者みたい!?
これがなかなか、クセものでした。
ジャンプして、とっしんして、離れた壁にくっつく…のような、ややクセのあるアクションが展開します。
さいしょはやや戸惑うかもしれませんが、うまく移動できるようになったら…
く、クセになるかも!?
(…ところで…、
“歯車”って壁に突き刺さすものではなく複数をかみあわせて回転させるものなわけですが…。カービィたちには、そんな物理運動は関係ないのかもしれませんね。廃墟に残された歯車は、もともと何に使われていたのか。うーん、深いです)
「かんばんほおばり」
看板をほおばって、そりのように滑走します。
これまた、爽快!

スピンやジャンプを駆使したスライダーアクションが楽しめます。
スターリーフラワーで新しい道が開ける展開は、スリル満点!
使えるステージは限られていますが、だからこそレースのような展開を何度でも繰り返し挑戦したくなりますね。
カービィシリーズや『ディスカバリー』未経験者にも遊んでほしい!
『ディスカバリー』本編を楽しんだ人には、間違いなくオススメ。
この世界での探索がまだまだ楽しめるなんて、うれしいですよね!
そこで、ここでは未体験の方に向けて、もうひとおししておきたいと思います。
あなどるなかれ!カービィだからこそ味わえる3Dアクションの見事な設計
“3Dアクション”のカービィについて、もう少し掘り下げておきましょう。
『星のカービィ ディスカバリー』は、3Dの空間を「マリオ」のように自由自在に歩けるというよりは、カメラアングルが固定され、行動範囲もやや制限されているのが特徴的です。
壁や障害物で、動ける範囲が限定されている!
ホバリングできるのに、ある程度の高さまでしか飛べない!
…こう聞くと自由度が低いというふうに聞こえてしまうかもしれないのですが、そうではありません。あそびの体験ととてもマッチした、実に「カービィ」らしい3D世界なんです!
最適なかたちでカメラアングルが調整され、演出が展開し、次の道への導線がわかりやすく引かれます。
自由自在に動けることで起きてしまう複雑さや、カメラアングル調整の難しさを気にする必要がありません。

そのうえで、隠したい仕掛けをうまく隠しつつ、いい塩梅のヒントを出してくれたりする。
このテンポのよさは、自由に動かせる空間では不可能です。

誰でも快適に遊ぶことができる、じつに遊びやすい3Dアクションといえましょう。
もちろん3D酔いの心配もありません。
(なんなら、個人的には2Dアクションよりも遊びやすい…)
もともと「星のカービィ」は、アクションが苦手な人でも楽しめるよう、ホバリングで浮かんで落ちにくいなどの配慮がされたシリーズでした。
そのコンセプトが、このような3Dアクションへ進化したのは実にお見事。
道筋が丁寧につくられているぶん、ボスややりこみがキツく感じられる面もありますが…、
アクションゲームを遊ばなくなってしまった人や、
カービィを遊んでいなかった大人の方にも、一度体験してもらいたい一本です。
『ディスカバリー』は“本編初の3Dカービィ”。しかしながら発売当時は、主題歌やら、退廃的な世界やら、ほおばりヘンケイのインパクトやら盛り盛りで、アクションに対する印象が少し影に隠れてしまっていました。
今回『スターリーワールド』のためにはじめから遊んだことで、あらためてお届けする次第です。
シリーズ未体験の人にも、3Dカービィが目指した設計をぜひ味わってもらいたいなと思います。
そのうえで、スターリーステージの演出はほんとうに楽しい!
ステージ数は『ディスカバリー』本編と比較して半分弱ですが、それがまたほどよい塩梅で楽しませてくれるでしょう。
見た目の可愛さで侮るなかれ。気持ちよく遊んで自分のペースでクリアを目指せる、社会人にもちょうどいいじゃありませんかー。
やりこみ要素、ミニゲーム、2人協力プレイもありますよ〜!
スターリー世界の虜!
美しい結晶に覆われた世界。
そのビジュアルやサウンドにも、すっかり虜になってしまいました。
BGMは、最初のワールドなのにまるで早くもクライマックス! アレンジながら物憂げで、重厚なコーラスまで。緊張感に胸高まります。
結晶が広がった場所では、小さくきこえるキラキラという高音。歩く時のしゃりしゃり感も小気味良い。
涼しげなビジュアルも、このうだるような残暑に清涼感をもたらせてくれます。
さいしょは「夏っぽいね」くらいにしか思っていなかったカービィカフェの限定メニューも、プレイした今や、いっそう心奪われてしまいますよ・・・

そんな、星の子“スターリー”たちを導く物語を体験すべく、ぜひ出発してください。

<製品概要>

発売日:2025年8月28日(木)
価格:パッケージ版 8,578円(税込)/ダウンロード版 8,500円(税込)
※Nintendo Switch版をお持ちの方は、「アップグレードパス」のみの購入で『Nintendo Switch 2 Edition + スターリーワールド』をプレイできます
対応ハード:Nintendo Switch 2
CERO:全年齢
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