【ポケモンS・V 連載 第3回】「コノヨザルをかわいがってあげてね！」
将棋の世界だけでなく、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の世界でもランクバトルで高みを目指す、香川愛生女流四段の不定期連載コラム「ポケモン強者（きょうしゃ）への道」第3回。今回は本作から登場の「コノヨザル」について。どうやら選んだのには理由があるようですよ。
第3回「コノヨザルをかわいがってあげてね！」
将棋界でもポケモンは大人気。特に先輩女流棋士・山口恵梨子さんも大のポケモン好きで、ゲームもカードも一緒によく遊んでもらっています。
そんな山口さんが先日結婚を発表されたということで（おめでとうございます！）「何か欲しいものはありますか？ 」と聞いたところ、「色違いのコノヨザル」という衝撃のリクエストを受けました（笑）。色違いを探すのは根気がいりましたが、なんとか見つけ出して無事プレゼントを贈ることができました。
というわけで今回は、山口さんに差し上げたコノヨザルについて話していきたいと思います！
▼香川先生が色違いの「コノヨザル」を手に入れる模様はこちらをご覧ください
コノヨザルは今作初登場の新ポケモン。
以前までは進化しなかったオコリザルが進化するようになった姿です。コノヨザルは使い勝手が手探りだった初期の頃を除いて、ランクバトルが始まってから今まで、使用率はずっと高水準を保っているポケモンです。そんなコノヨザルの強さについて考えてみました！
①タイプ一致で等倍が取れる範囲の広さ
タイプはかくとう・ゴースト。
他は幻のポケモンのマーシャドーのみ該当するタイプで、現在のランクバトルでは実質的に固有タイプとなっています。
この二つの相性補完はとっても優秀なんですよね！ ゴーストタイプの技はあくタイプ（半減）ノーマルタイプ（無効）を除いたすべてに等倍以上で攻撃できる優秀なタイプ。そしてかくとうタイプの技は、ゴーストが戦いづらい、あくタイプとノーマルタイプに抜群なんです。
ゴーストとかくとうの技を両方使えるというのは、どのポケモンとも戦える強みと言えますよね！
②「ふんどのこぶし」の破壊力と駆け引き
そして、専用技「ふんどのこぶし」です。
「ふんどのこぶし」は最初の威力は50と控えめなのですが、自分がダメージを受けるたびに50ずつ威力が高くなっていきます。もし2回こうげきを受ければ150になりますから、これは「はかいこうせん」や「ギガインパクト」と同じ威力になるんですよね！
ダメージを受けることで体力が減ってしまう問題は、「ドレインパンチ」と組み合わせることでカバーできるのも強い点です。
また、別のポケモンと交代したり自分がひんしになったりしても、威力が上がったまま変わらない状態になるというのも特徴です。これを生かして、パーモットやベラカスの「さいきのいのり」で復活させ、威力の高くなった「ふんどのこぶし」で戦うこともできるんです。
「ふんどのこぶし」の存在は、相手に「中途半端なダメージを与えると逆にコノヨザルを強くしてしまう」という圧をかけることができて、コノヨザルの価値をかなり上げてると思います。
ちなみにダブルバトルでは、味方のイッカネズミに連続技を打ってもらい、「ふんどのこぶし」の威力をあげるコンボもあるようです。なるほどの戦略ですね！
③ブチキレるだけじゃない！ 型が読めない器用さ
これまで攻撃面の強さを語ってきましたが、コノヨザルは攻撃一辺倒ではありません。
「ステルスロック」や「ちょうはつ」を使って相手の邪魔をする型もあれば、「いのちがけ」を使って強い相手を強引に倒しに行く型。時には「でんきだま」などを投げてくる嫌らしい型もあります。
コノヨザルが相手のポケモンにいるとき、「攻撃型？ サポート型？ いのちがけ？」といろいろ悩ませることになるので、対策は容易ではありません。
特性もねむらない「やるき」や、自分の能力がさがるとこうげきが2段階あがる「まけんき」があって読みにくいですね。スペックが高いポケモンでも対策されてしまうとその強さは発揮できませんが、コノヨザルは対策自体が難しいので活躍しやすいのではないかなと思います。
今後はパルデア地方の伝説のポケモンであるチオンジェン、パオジアン、ディンルー、イーユイもランクバトルで使えるようになります。すべてあくタイプなので、かくとうタイプのコノヨザルの活躍にも注目ですね。山口さんがコノヨザルを使いこなしてくれたら嬉しいなあ。
次回はお礼として山口さんからもらった「ドスコイ」について語ろうと思います。
ドスコイとはいったい何のポケモンでしょう？（笑）
香川先生は、ランクバトル上位を目指す配信をゲームチャンネルで行っています。そちらもお見逃しなく！
女流四段。2008年に中学3年生でプロ入りし、2013年に初タイトル「女流王将」を獲得。
ゲームの知識も豊富で、コラム、番組MC、作品へのCV・ゲスト出演など多方面で活躍中。
ポケモンは『金・銀』からのファンで、好きなタイプははがねタイプ。大好きなハッサムとランクバトル上位を目指している。YouTubeチャンネルは登録者20万人越え。
公式Twitter：香川愛生 Manao Kagawa
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YouTubeチャンネル：「女流棋士・香川愛生チャンネル」
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発売：株式会社ポケモン
販売：任天堂株式会社
制作：株式会社ゲームフリーク
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