松丸亮吾さんインタビュー!“伝ポケリサーチ”に込めた謎解きの魅力とポケモン愛

「伝説のポケモンと出会う レジェンドリサーチ in日本橋&八重洲」で体験できる謎解き「ポケモンレジェンドリサーチ~伝説のリサーチレポートを呼び覚ませ!~」。その制作を手がけた謎解きクリエイターであり、大のポケモンファンでも知られる松丸亮吾さんにインタビューを敢行!謎解きに込めたこだわりや魅力についてより深く掘り下げていきます!

オープニングイベントの様子や、日本橋&八重洲エリアに出現した伝説のポケモンたちの立像&総勢100匹を超えるポケモンたちの様子は、こちらの記事もご覧ください。

松丸亮吾さん
謎解きクリエイター集団「RIDDLER」代表。テレビやメディアを中心に、子どもから大人まで誰もが楽しめる謎解きを作り出す日本随一のクリエイターであり、脱出ゲーム世界大会『ER CHAMP 2023』で優勝するなど、プレイヤーとしても謎解きを広めるトップランナー。
幼少期よりこよなくポケモンを愛しており、テレビ東京系列『ポケモンとどこいく!?』ではMCを務める。

Q 伝説のポケモンの立像が作られることを前提に、謎解きの物語を検討したのでしょうか?

 そうですね! 伝説のポケモンが16匹、日本橋・八重洲のいたるところに出現し、その場所を巡りながら謎を解いていく」というコンセプトをいただいたところから制作が始まりました。ただ今回のイベントは「伝説のポケモンをただ巡るだけ」の体験にはしたくなくて。
 ゲームでは、伝説のポケモンと出会うとポケモンバトルが始まりますよね? 伝説のポケモンとのバトルは印象的なBGMが流れて、相手のポケモンも強くて歯応えもある。物語のなかでもとくに”特別な体験”なので、それを謎解きで再現したい!と思ったんです。

 現地では、伝説のポケモンの立像に出会った後、そのポケモンに対応した暗号の解読(謎解き)が始まりますが、伝説のポケモンそれぞれでまったく違うタイプの謎解きを制作しています。とくせいやポケモン図鑑の説明など、そのポケモンだからこその特色もおさえつつ、「このポケモンを前にして解く謎はこういう謎であるべき」というのを考えてひとつずつ謎を設計していきました。
 たとえば『ポケットモンスター金・銀』で登場するホウオウとルギアの謎は、ゲーム中でアンノーンに出会う「アルフのいせき」をモチーフにしています。また、ホウオウは「にじいろポケモン」なので、謎にもカラフルな色を取り入れていたり…。

 すべての問題はポケモンの知識が無くても解けるように作っているので、シンプルに謎解きだけでも楽しめますが、ポケモンファンや原作を遊んだ人が見ると「これアルフのいせきっぽい!」「ホウオウだから虹色なんだ!」と、当時の思い出が蘇ってくるような仕掛けを随所に入れ込んでいます。なのでポケモン好き同士で一緒にプレイするなら「なんでこういう謎になっているんだろう?」と思考を広げてもらって、謎をきっかけに「あのシーンよかったよね!」とポケモントークに花を咲かせてもらえたら嬉しいです。

Q 今回たくさんの伝説のポケモンの立像が登場していますが、中でもとくに思い入れがある!というポケモンはいますか?

 僕が『ポケットモンスター ルビー・サファイア』世代なので、グラードンとカイオーガには特に思い入れがあります。この2匹の謎には僕の“癖(へき)”が入っているというか(笑)。 問題を見た瞬間に、「『ポケモン ルビー・サファイア』といえばコレだよね!」という内容になっているので、『ポケモン ルビー・サファイア』を遊んだ方はぜひお楽しみに(笑)

Q 今回の『レジェンドリサーチ』の謎解きは何人くらいで制作されたのでしょうか?

 いつもだとプロジェクトごとにチームを作って、リーダーとしてディレクターが1名、制作進行が1名、謎の制作は3~4人、という体制で作ることが多いです。
 でも今回は、僕がディレクションだけでなく問題制作もすべて行なっています。今回は手分けするより、いろいろなこだわりが詰まっている中でも、どこか一本の筋が通っているのを感じられた方が良い体験になると思ったので「謎も全部僕が作る」って宣言しました。
 RIDDLERの社内に1人、ポケモンカードで日本代表にもなったポケモン好き社員がいるんですが、彼にはそうしたこだわりや謎に組み込んだ意図がちゃんと分かるようになっているか、僕が込めたポケモン愛がファンにちゃんと伝わるか、というのを見てもらってます。

Q 日本橋・八重洲エリアという立地について、謎解きを作るうえで意識した点はありますか?

 歴史の深い建造物や魅力的なスポットもたくさんあるエリアではありますが、「名所を巡る」内容にはしないようにしました。
 一般的に「周遊謎解き」と呼ばれる謎解きは、舞台となるエリアにある歴史的な場所や観光スポットを巡る内容が多いんですが、その謎のほとんどは、その場所にあるお店や看板など現地にある情報を使って解くようになっているんですね。ただ今回は「ポケモンの物語を体験する」のが目的であって、ポケモンの世界には日本橋の歴史は存在しないので、現地の情報を使ってしまうと、ポケモンの世界観に悪い意味で“干渉”してしまう気がしたんです。

 日本橋・八重洲エリアは土地の雰囲気だけで十分に魅力的で、巡る価値がある場所なので、伝説のポケモンたちの出現場所を巡っている道中で、ふと歴史的な場所が目に入る…という形にした方が、体験として総合的に良いものになると考えて設計しました。
 ゲームの『ポケモン』は、目的地に辿り着くまでの道中もすべてが「冒険」で、楽しくて思い出に残る体験ですよね。謎解きも同じで、「スポットからスポットに移動する間に、魅力的な何かを発見する」という体験は、わざわざこちらから意図して作る必要はない、と僕は考えています。

 今回、伝説のポケモンの立像以外にも100匹以上のポケモンたちがいろんなところに出現してますが、そうしたポケモンたちをすべて網羅するような設計にはわざとしていません。また、伝説のポケモンたちについても、大まかな居場所はわかるようになっていますが、詳細なフロアマップなどはあえて載せていません。「伝説のポケモン、どこにいるんだろう?」と探すこと自体を楽しんでもらいたいですし、探し回る間にもいろんなポケモンに出会うことができます。伝説のポケモンたちを巡る道中でどんなポケモンに出会うかは、その人が歩いたルートによって変わるんです。それぞれで異なる、その人だけの「レジェンドリサーチ」の物語体験を楽しんでほしいなと思います。

Q ポケモンと謎解きとの親和性について、感じていることがあれば教えてください

 ポケモンの謎解きを作っていてとにかく思うのは「めちゃくちゃ作りやすいな」ってことですね(笑)。ポケモンにはいろんな要素があるので、謎を作っていくなかで「あの要素も入れられるな」「この要素も絡められるな」とどんどんアイデアが出てくるので、親和性はすごく高いと常々感じています。

 これはポケモン好きな方にぜひ気が付いてほしいので明言は避けますが…レシラム・ゼクロムの謎には「線路のレール」が関わってくる謎があるんです。それを見て「これはもしかしてあの…?」と思ったら、ぜひ調べて見比べてみてください。ビックリすると思います(笑)

Q 謎解き好きでもポケモン初心者です、という方でも楽しめますか?

 そうですね! いろんな難易度の謎があるので、謎解き好きな方にも歯応えのあるものになっていますし、出てくる謎もなるべく雰囲気や解き方が被らないように気をつけました。問題の台紙とシールを使って解く形式になっているのですが、シールを貼っていくことで情報が更新されていく、という体験が面白くなるように作っていて。シールの使い方も色々変えていて「こんな使い方もあるんだ」「こんなこともできるんだ」という発見があり、工作的な面白さもあると思います。

Q RIDDLERおよび松丸さんご自身にとって、今回の取り組みはどのような意義のものになったと感じていますか?

 「謎解きを通じてできることに、どんどん挑戦していこう」という理念がRIDDLERのなかにひとつあって。それでいうと今回は僕自身「本当によくできたな」と感じていますし、ポケモン愛にあふれた作品になっていると思います。僕は常に自分が手がける作品に対して「今までよりもより良いものを作ろう」という信念で毎回力を入れて取り組んでいますが、今回は制作にかけた時間もとくに長いですし、ポケモンの歴代作品を全部プレイし直したりなど、下調べにもかなり時間をかけました。僕がこれまで取り組んできたことの集大成だと自信を持って言える謎解きです。
 僕が込めたアツい想いや、皆さん自身の中にあるポケモンとの思い出・絆を感じてもらえるものになっていますので、ぜひ1日かけてじっくり堪能してもらいたいです。

 『ポケモン』好きは絶対に来て遊んでください‼︎ 来ないと怒ります、僕が(笑)。そして遊んでもらったら、ネタバレは避けつつ「こんな体験が面白かった」ですとか「ゲームのあのシーンを思い出して興奮した」などの感想をぜひSNSに投稿してもらえたら嬉しいです。イベントが始まったら僕も「#伝ポケリサーチ」のハッシュタグでエゴサして、感想を追い続けます!

・・・

最高の「ひらめき体験」を生み出し続けるRIDDLERと松丸さんのすべてが詰まった、日本橋・八重洲を舞台に行われる壮大なスケールの謎解き。ぜひ現地で味わってみてくださいね!

▼オープニングイベントの様子はこちら

開催概要

■「伝説のポケモンと出会う レジェンドリサーチ in日本橋&八重洲」
開催期間:2026年9月9日(水)~11月29日(日)
開催時間:平日 11:00~19:00/土日祝 10:00~20:00(※謎解きの開催時間となります)
開催場所:日本橋・八重洲エリア
謎解き受付場所:日本橋三井タワー1F
謎解きキット引換券 販売価格:3,300円(税込)(※街に姿を現すポケモンたちは無料で観覧可能)
謎解きキット引換券販売期間:2026年8月4日(火)~11月29日(日)
販売:三井ショッピングパーク チケット、チケットぴあ
主催:三井不動産株式会社
協力:株式会社ポケモン
協賛:東海旅客鉄道株式会社
▶︎公式サイト

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