香川愛生が教える「ポケモンワールドチャンピオンシップス2023」ゲーム部門（基礎編）
将棋の世界だけでなく、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の世界でもランクバトルで高みを目指している、香川愛生女流四段の連載コラム「ポケモン強者（きょうしゃ）への道」。
今回は趣向を変えて、ついに8月11日から開幕するポケモンバトルの世界大会「ポケモンワールドチャンピオンシップス2023」について、ゲーム部門の楽しみ方を解説してくれています。
ポケモンは好きだけど、バトルはちょっと苦手という方も、今回は日本で初めて行われる大会ですし、オンラインで観ることもできますので、この機会に香川先生と一緒に楽しんじゃいましょう！
▶︎応用編はこちら
一緒にポケモンWCS2023を楽しめるように！
女流棋士の香川愛生です。
NDW（ニンドリ）読者の皆さんお久しぶりです！ いかがお過ごしでしょうか。
将棋界では、藤井聡太竜王の躍進が止まらず、ついに史上二人目の七冠となりました。残すひとつのタイトル・王座戦でも挑戦者となることが決まり、史上初の八冠に挑戦されます！
歴史の新たな1ページがどんどんと更新される将棋界ですが、今週は「Pokémon Presents（ポケモンプレゼンツ）」、そしてポケモン世界大会と、ポケモンづくしの1週間がはじまりますね！
実は、8月11日（金）～13日（日）に行われる、ポケモン世界大会『ポケモンワールドチャンピオンシップス2023（ポケモンWCS）』ゲーム部門にて中継レポーターをつとめることが決まりました！！
大好きなポケモンのお仕事に関わることができて本当にうれしいです。
▶︎ポケモンワールドチャンピオンシップス2023 ゲーム部門1日目（ニコニコ生放送）
▶︎【公式】「ポケモンワールドチャンピオンシップス2023」ゲーム部門 2日目
将棋ファンの方の中には「ポケモンの世界大会って何？」という方もいるかなと思いましたので、今回は一緒にポケモンWCSを楽しめるように、２回に渡って記事を書いていきたいと思います。
今回は「基礎編」と題しまして、大会の概要などをお送りします！
ポケモンワールドチャンピオンシップスとは、毎年開催されているポケモンバトルの世界一を決める大会です。例年海外で開催されていましたが、今年は初めて日本（横浜・みなとみらい）で開催されます。
今回は『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』でバトルの腕を競い合うゲーム部門のほか、カードゲーム部門、『ポケモンGO』部門、『ポケモンユナイト』部門の4つの部門が行われます。ちなみに香川さんの先輩の女流棋士、山口恵理子さんは2018年（ナッシュビル）の大会でレポーターを務められました。
世界中で年齢別に競い、出場権を手に入れた方々が横浜に集結
先日行われた日本大会・ポケモンジャパンチャンピオンシップスでも、世界大会出場権をかけて争われました。
選手はジュニア（〜2011年生まれ）シニア（2007年〜2010年まで）マスター（2006年生まれ〜）とカテゴリに分かれています。ジュニア部門の小学生の皆さんは、画面越しにみると「可愛らしいなぁ」とほっこりするのですが、年齢からは想像しがたい高度な戦いぶりを見せてくれます。
対戦となると顔つきも大人さながらだったり、インタビューの受け答えのしっかりした選手も多く、「将棋を覚えたらすぐ強くなるんだろうなあ」とちょっとだけ惜しい気持ちも覚えながらみています（笑）。
そしてシニア、マスターになるにつれてどんどんレベルが高くなっていくのが伺えます。ジュニアからの選手の成長ぶりがみられる場合もありますし、どのカテゴリもそれぞれの面白さがあり見逃せないですね。
▼「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2023」の様子（ポケモン公式チャンネルより）
次に、大会の詳しい対戦ルールをみていきましょう！
大会はダブルバトル。シングルバトルとの駆け引きの違いとルール
ポケモンの対戦形式は、主にシングルバトルとダブルバトルに分かれています。
卓球やテニスのシングルス、ダブルスを想像してもらうとわかりやすいかもしれません。
まず、シングルバトルは6体のポケモンを見せ合い、その中の3体を選出します。1対1で戦うルールで、駆け引きは将棋に近い感覚もありますよね。日本はシングルが好きな人が多くて、実況動画でもシングルが主流な印象です。私自身子どもの頃からずっとシングルを中心に遊んできました。
一方、ダブルバトルは6体の見せ合いのうち、4体を選出し、場には2対2で戦うルールです。
『ポケットモンスター ルビー・サファイア』から登場しましたが、世界的にはこちらのほうがスタンダードで、ポケモンジャパンチャンピオンシップスでも「PWCS」でもダブルバトルのルールで対戦が行われます。
さらにもうひとつ、ポケモンは数か月ごとにレギュレーション（対戦ルール）が変わります。
前回大会ではレギュレーションCでしたが、本大会では、最近のランクマッチと同じく、過去作のポケモンを連れてこられるレギュレーションDで行われます。前回から変化している戦術にも注目ですね。
▶︎レギュレーションDの内容
世界一に輝くには「心技体」が必要不可欠
大会は予選ではスイスラウンド（※1）から、決勝ではシングルエリミネーションラウンド（※２）となり、最終的にトーナメントを勝ち上がった選手が見事世界一に輝きます。
※1 全参加者が一定の回数の試合を行い、得点を競い合う試合形式。スイスドローとも言う。
※2 いわゆるトーナメント（勝ち抜き戦）で、1回負けたら脱落する試合形式。
世界中から選手が集う特別な環境で、一日に何試合も戦わなくてはいけないのは、大変なことですよね。
私もアマチュア時代に将棋大会で経験がありますが、連戦連勝するには十分な作戦はもちろん、体力、集中力が必要でした。いわゆる「心技体」ですね！
それで最善を尽くした上で、勝負の運が味方するかが関わってきますが、どれかひとつでも欠けていると最後の一人まで残れないというのは、きっとポケモンでも同じかなと思います。
ダブルバトルはシングルバトルでは見られないような技やギミックが見られたりするのが面白いところ。
次回はそんな話もしていきたいと思います！
8月8日22時からの「Pokémon Presents（ポケモンプレゼンツ）」も楽しみですね！
香川先生は、ランクバトル上位を目指す配信をゲームチャンネルで行っています。そちらもお見逃しなく！
女流四段。2008年に中学3年生でプロ入りし、2013年に初タイトル「女流王将」を獲得。
ゲームの知識も豊富で、コラム、番組MC、作品へのCV・ゲスト出演など多方面で活躍中。
ポケモンは『金・銀』からのファンで、好きなタイプははがねタイプ。大好きなハッサムとランクバトル上位を目指している。YouTubeチャンネルは登録者20万人越え。
公式X（Twitter）：香川愛生 Manao Kagawa
公式Instagram：mno_shogi
YouTubeチャンネル：「女流棋士・香川愛生チャンネル」
YouTubeサブチャンネル：「香川愛生【ゲームチャンネル】」
＜関連リンク＞
▶︎ポケモンWCS2023 横浜みなとみらいイベント
▼こちらの記事もお楽しみください
＜商品情報＞
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発売日：2023年2月28日（火）より配信中
価格：各3,500円（税込）
対応機種：Nintendo Switch
ジャンル：RPG
プレイ人数：1人（対戦・交換など 2～4人）
通信機能：ローカル通信対応、インターネット通信対応
販売形態：追加コンテンツ（ダウンロード版）
対応言語：日本語・英語・スペイン語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・韓国語・中国語（繁体字）・中国語（簡体字）※本ソフトの対応言語「スペイン語」は「欧州スペイン語」です。
CERO：A
発売：株式会社ポケモン
販売：任天堂株式会社
制作：株式会社ゲームフリーク
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