祝・豪華版発売!『ストレイチルドレン』『moon』今だから語れる開発者インタビュー!
『ストレイチルドレン』の豪華版が2026年12月10日に発売決定!! そして、7月24日(金)から予約受付が開始しました。
その記念に『ストレイチルドレン』『moon』の気になる質問を事前に募集し、開発者の皆様に直接回答していただきました。それでは、特別なインタビューをお楽しみください!
※本記事はネタバレを含んでいます。未プレイの方はご注意ください。
『ストレイチルドレン』豪華版 発売記念インタビュー!!
このたび発表された豪華版「ストレイチルドレン トレジャーボックス」の発売を記念して、『ストレイチルドレン』『moon』に関する開発インタビューをQ&A形式でお届け!
読者のみなさまから寄せられた数多くの質問に、開発チーム5名がたっぷり回答した、オニオンゲームスさんとの合同特別企画となっています。
▶︎「ストレイチルドレン トレジャーボックス」の詳細はこちら

回答していただいたのは、オニオンゲームス代表・ゲームデザイナー木村祥朗さん、キャラクターデザイナーの倉島一幸さん、楽曲を手がけたセロニアス・モンキースの安達昌宣さん、谷口博史さん、そして効果音などを手がけたスタジオカリーブの杉山圭一さんです。

5名の回答によって、より濃く彩られる『ストレイチルドレン』『moon』の世界を、先日開催された「ストレイチルドレン設定原画展」の会場風景とともにお楽しみください!
2024年発売。ゲーム開発者の父が手がけたソフト『ミカヅキ』に吸い込まれた主人公は、襲いかかってくるオトナたちに立ち向かいながら、父が作り上げた世界を旅していく。


2019年にオリジナル版スタッフによってリマスターされた、戦闘のないアンチRPG。勇者が倒したアニマルの魂を救済したり、住人たちの「ラブ」を集めてレベルアップしていく物語。


『ストレイチルドレン』開発者5名がみなさまの質問にお答えしちゃいます!

木村 祥朗さん
オニオンゲームス代表。ゲームデザイナー。スクウェア、ラブデリックなどを経て、ゲーム開発者として多数の作品開発に携わった経歴を持つ。実は旅人。

倉島 一幸さん
オニオンゲームスのキャラクターデザイナー。ニンドリ連載コラム「倉ドリーム Picturediary」でおなじみ。

安達 昌宣さん
『moon』から生まれた音楽ユニット「セロニアス・モンキース」のメンバー。ラブデリックより発売の『UFO』『エンドネシア』の楽曲制作や、マーベラスエンターテイメントの『王様物語』での効果音制作に携わる。

谷口 博史さん
音楽ユニット「セロニアス・モンキース」として活躍。オニオンゲームスより発売の『BLACK BIRD』『ストレイチルドレン』の楽曲では、歌唱も担当。

杉山 圭一さん
株式会社スタジオカリーブ代表。『勇者ヤマダくん』『BLACK BIRD』『モナムール』の楽曲制作など、オニオンゲームスとも縁の深い作曲家。『ストレイチルドレン』では効果音を担当。
読者の皆さんが気になる『ストレイチルドレン』Q&A!
Q. なんといっても世界観? セリフ? が魅力的ですが、なにか軸にしているものなどあるのでしょうか?(ゴイマル)
木村 ゲーム画面の中のキャラクターを生き物のように感じる自分の心ですかね。
Q. 好きなキャラ(戦うオトナ含む)を教えて。(そら)
倉島 ご存じないかもしれませんが、海底に住んでいるカッパ人のデザインのシンプルさが海より深く気に入っています。
Q. 制作するにあたり影響を受けた作品(映画や小説、絵画など)はありますか?(くまのミ)
倉島 高熱を出したときの悪夢とかですかね。
木村 うーん多すぎて・・。カレルゼマンとか?
Q. 「献血公式キャラ」や「海の番犬」など強烈すぎるブラックユーモアの類に大笑いさせられました。こうした要素はどのように生み出されましたか?(青木立冬)
倉島 このあたりのブラックなアイディアは、木村さんのネタだった気もします
木村 いや シーチワワは絵から先に絵があったと思うなぁ。
Q. 『ストレイチルドレン』ファンタジーな世界観の中でオトナによるコドモへの暴力が鮮烈に描かれ、それでいてコドモたちはまっすぐオトナを信じ続けている哀切な姿がとても印象的でした。これは人間社会を見つめたうえのものでしょうか?(青木立冬)
木村 もちろん、そういう視線があります。子供からみた大人は呪われた怪物に見えるだろうなと。そういうメタファーです。 子供時代にエンカウントするオトナって、毒にも薬にもなりますから。

Q. 開発中に熱くなりすぎて喧嘩したり、それが原因でボツになったシーンや、逆に追加されるようになったシーンはありますか? そもそも、喧嘩になったりとかはありますか? 次に作るとしたらどんな作品を作りたいですか?(Ochoco*)
木村 あまり、スタッフどうしで喧嘩はないですが、僕がアイデアが思いつかなくてカリカリしてる時はあるので、周囲に気を使わせてしまっていて、申し訳なく思っています。
Q. ストレイチルドレンのアイテムのおにぎりの具は何ですか?(ドラゴンハップニング)
木村 たぶん焼き豚か焼きピラニアだと思います。
Q. ストレイチルドレンでの質問です。登場する「オトナ」達にはモデルがいるのでしょうか? あまりにも生々しい背景のオトナもいるので、思いついただけではなくて、実在する(もしくは実体験?)方がいるのかも…と思ってしまいました。お答えできる所で、お願いします!(グンマのモノウリ)
木村 基本全部が僕の頭の中の創作です。潜在意識下、きっとどこかの何かに影響を受けているかもしれませんが。
Q. ストレイチルドレンのヤスヨの名前の元ネタはヤスですか?兎にも角にも謎と定義しますか?(shikasuke)
木村 ははは。勇者ヤマダくんにもヤスは登場しますね(笑)。さてさて・・どうでしょうかね。
Q. 主人公を関西弁でサポートするヨシダ、ケンケンにはモデルになった人物がいたり、キャラクターを決める上でのこだわりがあったりしますか? ヨシダ好きな自分は見事にケンケンもどストライクでした!!(かとる)
木村 キャラクターを考えるときは、できるだけ、くっきりさせる特徴と、もんやりした部分、を大事にしています。
Q. こんにちは! 私は「ラブデリック(Love-de-Lic)」関連の作品すべてを愛する、海外のファンです。日本独自の感性が色濃く反映されたこれらのゲームが、海外でもこれほど支持されていることについて、驚かれたことはありますか?(Ben/HeyItMeBen)
倉島 Thank you. I’m so happy. 海外でも喜んでもらえてめちゃくちゃ嬉しいです。 海外でもイベントが開催できれば良いのですが。
Q. ストレイチルドレンでカエルの国の曲が一番好きなのですが、 みなさんのお気に入りの曲を教えてください。(みむら)
木村 森の曲かなぁ。も〜り〜と歌うところ。
倉島 天使の国の曲です。あの無邪気な明るさが、後々刺さります。
谷口 サントラ収録曲で言うところの「主はオトナの望みを知りたもう」。生と死の狭間を行き来するような独特の空気感が良いかな。
安達 「夢」かな。崩壊のビジュアルも込みで、あのシーンは感情が揺さぶられます。
Q. ストレイチルドレンの各国は、過去作品がモチーフになってるのでは? と勝手に予想していまして、オマージュ元とか答えられそうな範囲でお教え頂けますでしょうか。 個人的にはバラの国がルールオブローズっぽい気がするのと、カエルの国が王様物語っぽいと感じています(ハーレムになるところなど)。他の国のモチーフなどもありましたらお教えください。よろしくお願いいたします!(ぶたきむち)
木村 たしかに、カエルの国はスクウェア時代。バラの国は、たしかに『RULE of ROSE』です。 かなりの部分、僕の半生や記憶をモチーフに描いていますが、みんなが発見してくれると嬉しいので、黙ってますね!

Q. どの曲も素晴らしいのですが、特に耳に残っている森を歩く際の「も〜り〜も〜り〜」や「ぴちぴち〜ちゃぷちゃぷ〜」などの声の使い方が、曲であり効果音のようにも感じてゲーム内を歩くのがとても楽しいです。 今回のストレイチルドレンではどのようにして曲が生まれたのでしょうか?(タチバナ)
安達 曲中のオノマトペは木村氏の鼻歌がきっかけですね。プロセスや音色選択などは、曲によって開ける引き出しが違うので、決まったメソッドなどはありません。 開ける引き出しを間違えること頻回のため、都度トライ&エラーを試みています。
Q. ストレイチルドレンの主人公は30年前に開発されたゲームの中に父親を捜しに行くのですが、本当は何歳なんですか? 後、ケンケンとの関係も知りたいです。(riu)
倉島 わたしも知りたいです。小学生ぐらいなんですかね。 小さい頃にチワワを飼っていたので、私も少しだけ犬と会話が出来る(気がします)。
Q. ピラバーガーを売っている店主さんはコドモかオトナのどちらですか。(臥雲くれは)
木村 実は、このゲームの中には、怪物になったオトナ達と、ならなかったオトナ達がいます。そういう人間はどんな人間かというと、あんな人間です。
Q. 無粋な質問かもしれませんが、ヤスヨさんは一体ナニモノだったのでしょうか…? 差し支えない範囲で教えていただけたらうれしいです。(たうえ)
木村 これは、ごめんなさい。何を答えてもネタバレっぽくなるかも。
Q. アプデ前の『ストレイチルドレン』で、ムーンワールドの木陰に勇者がつっ立っていたと思いますが、あれがバグだったのか、何か意図があったのか、がいまだに気になっています。何だったのかを教えて欲しいです。(ノージ777)
木村 本当にごめんなさい。バグです。しかも、わたしのケアレスミスです。ご迷惑をおかけしました。
Q. フランス現代思想っぽい雰囲気を感じたのですが、フランス現代思想に限らず思想・哲学の影響は受けていますか? もしお気に入りの本があれば教えてください。(ノージ777)
木村 海外の方からも、たまにこの意見を言われることがあって・・、実はそういう側面はたしかにあるんですが、僕自身はそれをオブラートに包んでくっきりしないように書いています。なので、お気に入りの本は秘密で!

Q. サントラの楽曲とゲーム内楽曲の違いやこだわりなどをたくさん聞きたいです。そしてもし実演の音楽ライブをやるとしたらどんな工夫をしたら開催できそうかなどお聞きしたいです。(ましゆ)
安達 ゲーム最終版に至るまでの試行錯誤の末、泣く泣くカットしたパーツもあります。サントラ版では、1曲の中にも変遷があるという想いをこめました。ライブについては、かなり慎重に考えています。
Q. ストレイチルドレンのキャラクターについて質問です。 ヤスヨの目的は何なのでしょうか? 彼女の一連の行動や、その動機が気になります。(デンデン)
木村 ヤスヨに関しては基本ノーコメントです。(何を書いてもネタバレなので、ごめんなさい!)
Q. ぜひセロモンのお二人にお聞きしたいのですが、ストレイチルドレンのエンディング曲はボブ・ディランの「Like a Rolling Stone」と雰囲気が似ていると感じたのですが、それをオマージュしたモノでしょうか? サントラのライナーノーツにも「ボブ・ディランを意識した」と書かれていたのでとっても気になってます!! ちゃんとセロモンテイストの曲になってて、ラストにふさわしい歌詞も良すぎて感激しました!!(テツル)
安達 「何故ディランだったか?」と聞かれたら、「たまたまです」と答えます。「たまたま」は、無限にある選択肢の中から導かれた必然だと思います。いつも、そういうことが起きます。
谷口 ディランの’65~66年のサウンドを曲の出だしで狙って、それをセロモン流に落とし込んでいます。しかしどちらかというと、音程があるんだか無いんだかギリギリのところを突いた歌唱法に力を入れてます。歌詞は全くディランを参考にしてないです。
木村 実はその歌詞を僕が英語にする時に「ディラン感だすぞ!」と思ってがんばりました(笑)。
お次は『moon』のQ&Aに続きます!

